...ぬかるみ道を歩いてゐる...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...さっそくに参事官は往来のぬかるみのなかへ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...ぬかるみの土の光つてゐる台所口から...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...道のぬかるみを選って歩かせ初めた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そして蛙のやうな恰好をして泥濘(ぬかるみ)のなかを泳ぎ廻つた...
薄田泣菫 「茶話」
...ぬかるみになつてゐたといふ...
薄田泣菫 「独楽園」
...女のようにぬかるみを細心に拾い拾いして歩くのだ...
太宰治 「喝采」
...何とぬかるみの変態的興味...
種田山頭火 「行乞記」
...・遠山の雪ひかる別れなければならない・草は枯れて犬はたゞほえて・雪どけのぬかるみのあすはおわかれ・朝から降つたり照つたり大きな胃袋(ルンペンのなげき)・かみしめる餅のうまさの夜のふかさの・なにもかも雑炊としてあたゝかく・小鳥も人もほがらかな雲のいろこゝろあらためて水くみあげてのむ・ほつかりめざめた春めいた雨の柿の木ぽつとり椿が雨はれたぬかるみ二月十八日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...山木は踏み込めるぬかるみより手をとりて引き出されしように...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ぬかるみに車輪を取られて引き出すことができない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...実際行潦(ぬかるみ)へ左の足を腓腸(ふくらはぎ)まで蹈み込んだ...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...ぬかるみの上に物憂い霧がたてこめていました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...ぬかるみの中を歩道へ渡ろうとしますと...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...泥濘(ぬかるみ)の中に落ちていたようですし...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...雨や泥濘(ぬかるみ)や...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まるで泥濘(ぬかるみ)さはまって足を抜けねえような塩梅式だ」「思うに...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...……たれかと思うたら、覚一の母御前(ははごぜ)か」新田桜田の牛の背も、ぬかるみ道も、花ふぶきが持ってくる白い斑(ふ)に、今朝は染められてないものはない...
吉川英治 「私本太平記」
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