...ぬかるみの路(みち)を前にしたのは...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...ぬかるみがみえて来ました...
アントン・チエーホフ Anton Chehov 鈴木三重吉訳 「子守つ子」
...ぬかるみのまま固化した裏通り...
谷譲次 「踊る地平線」
...おもてのぬかるみを歩いたまゝで上つて来るから...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...朝霧の赤いポストが立つてゐる霧の朝日の葉ぼたんのかゞやき・おみくじひいてかへるぬかるみ冬日ぬくう毛皮を張るしぐれ...
種田山頭火 「行乞記」
...背戸(せど)の田圃(たんぼ)のぬかるみに映る星...
寺田寅彦 「星」
...足の前に泥濘(ぬかるみ)があった...
夏目漱石 「三四郎」
...平次が行った時は道だけは泥濘(ぬかるみ)をこね返しておりましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物の見事にぬかるみの中に引つくり返つたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...軈てあきらめてぬかるみのひどい山道を默々とびつこを引きながら我家へ戻つた...
林芙美子 「うき草」
...のけ反(ぞ)ったままぬかるみにへたりこみ「斬りやがった...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...泥濘(ぬかるみ)の道を...
火野葦平 「花と龍」
...ぬかるみになるので彼は...
牧野信一 「秋晴れの日」
...家までやとったまだ若い車夫はずるくて鈍間でゆるい足袋を雨上りのぬかるみにつけてベジャベジャベジャベジャ勢のない音を出してゆるゆると走った...
宮本百合子 「悲しめる心」
...(『ぬかるみの街道』に発表 一九三〇年六月新潮社刊『現代詩人全集』第十二巻を底本)...
百田宗治 「地を掘る人達に」
...――(『ぬかるみの街道』に発表 『百田宗治詩集』を底本)...
百田宗治 「露西亜よ汝は飛ぶ」
...遅々たる牛車(ぎっしゃ)で、内裏(だいり)から退がって来るには、ぬかるみ、石コロ道、秋草しげき田舎道、さんざんかかる...
吉川英治 「私本太平記」
...浪士たちは背まで泥濘(ぬかるみ)の泥水を刎ねあげていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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