...呪文を唱える暇もぬかりなく...
芥川龍之介 「妖婆」
...ぬかりなく頼む――僕も小樽の宅の方へ手紙をやつて置くから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そのときは、ぬかりなく、やってくれたまえ...
海野十三 「地球要塞」
...こっちでもぬかりなく按配(あんばい)しておいたと...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...ぬかりなくやるんだよ...
江戸川乱歩 「影男」
...あの覆面の首領はぬかりなく...
江戸川乱歩 「大金塊」
...それでもなお、まだ安全を期すため、ぬかりなく進め、そして夜中に不意打ちする算段だった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...これは政治向の視察よりも商売向を調べたいのですから、数十人の番頭を召連れて、顧問として各種の商人に同行してもらい、それに大尽もかなり年をとっているから、途中万一の心配のため、医者から看護人から、花のような女中まで連れ、その上に、外国へ行っての気候や食物の変化を慮(おもんばか)って日本の食料品を充分積み込み、腕の冴(さ)えた料理人を召抱え、その他、衣類から、酒類から、万事ぬかりなく、向うへ行って附ける味噌まで用意して行こうという騒ぎでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...裏木戸にもぬかりなく人数を伏せてあるだろうな」「へえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...さらに湯茶のことまでぬかりなくやってのけていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...――ぬかりなくやったな...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...手ぬかりなく配備し...
吉川英治 「上杉謙信」
...……その辺はぬかりなく心得ておろうな」「心得ておりまする」「汝はまず...
吉川英治 「三国志」
...一同は、この夜を、大事決行の時と、手ぬかりなく、諜(しめ)しあわせていた...
吉川英治 「三国志」
...手配はぬかりなく指令された...
吉川英治 「三国志」
...ぬかりなく賄賂(わいろ)をしての頼みであった...
吉川英治 「私本太平記」
...――朝夕おぬかりなく御監視とは思うが」「仰せまでもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぬかりなく致すように」信忠は...
吉川英治 「新書太閤記」
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