...この個性は外界によって十重二十重(とえはたえ)に囲まれているにもかかわらず...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それにもかかわらず...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...樹間に隠見しているにもかかわらず...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...今あの人たちがお詣りに来たにもかかわらずそこに花らしいものの影すらないのであった...
橘外男 「逗子物語」
...われわれに脱出の機会があるにもかかわらず...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その中の人々は日本最高水準の人であったにもかかわらずいかんともしがたいのである...
中井正一 「図書館協会六十周年に寄せて」
...相当な位置にいたにもかかわらず...
中島敦 「木乃伊」
...にもかかわらず、今日までこういう、即ち弁論部の御招待に預って、諸君の前に立った事は御座いませんでした...
夏目漱石 「模倣と独立」
...それにもかかわらずたいていはうち沈んだ気分のうちにいた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...コンフラン家出のヴォーケ夫人は菩提樹(ティユル)(tilleul)のことを住人から文法的に注意されたにもかかわらず...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...感覚によって伝えられたことが未だかつてなかったにもかかわらず...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...金のためにあくせく働くうちに溜った浮き滓で覆われているにもかかわらず...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...既にその効を奏したにもかかわらず...
穂積陳重 「法窓夜話」
...彼は当時あのような暗黒の世の中にあったにもかかわらず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかるにもかかわらず本居(もとおり)先生などは...
柳田国男 「海上の道」
...にもかかわらず、甲斐が強引に一ノ関に属すると判定したのは単に、兵部のふところへはいる手段とは信じがたいこと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...再三の招きにもかかわらず出向かずにいた...
吉川英治 「三国志」
...おさおさ警固はゆるめておりませぬ」「にもかかわらず...
吉川英治 「私本太平記」
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