...にべもない語調でことわられると...
高見順 「いやな感じ」
...「御無用と存じます」甲斐守はキッとして、「無用とは、なにゆえの?」「それは、明日、見分いたします」「しかし、今も申した通り……」「御無用にねがいます」と、にべもない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...にべもない返事をしたのは...
久生十蘭 「キャラコさん」
...どうもたいへんなところ……」「始めてです」にべもない返事だった...
久生十蘭 「金狼」
...にべもない返事であった...
本庄陸男 「石狩川」
...いまの話――やっておくれだろうねえ?」「……厭(いや)だ」にべもない返辞だった...
山本周五郎 「お美津簪」
...玄徳は曹操からふいの迎えをうけて、心には、何事かと、危ぶまれたが、使いの許、張遼にたずねてみても、「御用のほどは何事か、われらには、わきまえ知るよし候わず」と、にべもない返辞...
吉川英治 「三国志」
...ご辞退申す」趙雲はにべもない...
吉川英治 「三国志」
...店の亭主はにべもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...手わけして告げて歩いておる』『ご苦労な』にべもない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...にべもない返辞でふりかえった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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