...古ペンキや赤でにちゃにちゃと油ぎって汚れた金槌を拭いにかかった...
有島武郎 「かんかん虫」
...膠々(にちゃにちゃ)粘々を筋を引いて...
泉鏡花 「怨霊借用」
...にちゃにちゃやりだした...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...口にいれてもにちゃにちゃしてとても嚥下(えんか)することが出来ぬ...
太宰治 「十五年間」
...口に入れて噛(か)んでもにちゃにちゃして...
太宰治 「たずねびと」
...このにちゃにちゃした脂(あぶら)ッ手が不快を与えはしなかろうかと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...愚にもつかんようなこと取り上げては疑がい深いにちゃにちゃした口調でいいますのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...まだ薬の味残ってるみたいに口の中にちゃにちゃさしながら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...にちゃにちゃ口説いたり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...」患者はにちゃにちゃする口をもがもがさせた...
徳田秋声 「足迹」
...まだにちゃにちゃする猪口(ちょく)を手から離さなかった...
徳田秋声 「爛」
...にちゃにちゃする埃(ほこり)だらけの水に頭をひたしてから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...にちゃにちゃとお雪の枕もとへ摺(す)り寄せて...
中里介山 「大菩薩峠」
...にちゃにちゃと汗ばんできて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとり下味(まず)い食麺麭(しょくパン)をにちゃにちゃ噛(か)んだ...
夏目漱石 「明暗」
...握っている束がにちゃにちゃする...
夏目漱石 「夢十夜」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??