...ちつともぽつぽを見ようとはしませんでした...
鈴木三重吉 「ぽつぽのお手帳」
...そんな道理(もつとも)至極な事を思ひつく爺さんと別れるのは悲しくてならなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...Bは甲板に立つてじつと眺めた...
田山録弥 「犬」
...たゞじつとさうして雨の夕暮の空氣の中に相對して立つてゐるだけだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...かすかな蝋燭(ろうそく)の火が一つともっていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...編中一つとして著者の研究の如何(いかん)を思はしむるに足るものなくかつ往々にして利のために筆を取りたるが如き形跡歴然たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...じいつと眼をすゑて...
林芙美子 「浮雲」
...明日の新しいタイプかとちよつと正三の好奇心をそそつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...例(れい)の洋服(ようふく)すがた美事(みごと)ならぬ勤(つと)めに...
樋口一葉 「われから」
...じっと一つところに立ちつくした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どれか一つを抛つことが出来なかつたら二つとも抛つてしまはう...
平出修 「計画」
...もう少しで笑ひ出さうとでもする仁王様見たいな顔つきでぬつと立つてゐるんですもの...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...只今ごとき無慙無義にして神社を潰して自分の俸給を上げんことのみ(つと)め...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...しかし一生懸命に教えている中に、半年程経つと、人が学校の下の少年先生と言うようになった...
宮城道雄 「私の若い頃」
...夫(をつと)に對して姑を侮辱しても好(よ)いと思ふ女は先づあるまい...
森鴎外 「半日」
...一つとしてその起原を形あるもの...
柳田国男 「木綿以前の事」
...二つとも首は眼をふさいでいたが...
吉川英治 「三国志」
...この大河を越えましょう」河岸に立つと...
吉川英治 「三国志」
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