...俊一はほつと息をついた...
芥川多加志 「四人」
...もつと学生生活をしようとしてゐた女の気ままは...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...多くの写真帖のなかから『各国民元首帖』といふのを引張り出してじつと見てゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...今の今まで私にはあんな圖體の代物の必要な事が考へ付けなかつたが、今やつと、はゝあこれはと氣がついて來た...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...そのすぐ前の草の葉にその羽を休めようとしてゐるのとをぢつと見てゐたが...
田山花袋 「道綱の母」
...ゆえに上古の世界においてつとに自治の制度を適用し平民的の現象をもって社会を支配したるの国体なきにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼女らは理解しようとはつとめなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分は蔭ながら翁屋の家業回復につとめました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もつと大きな役に立ち得ないかどうか確かめてみるつもりです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...さうして私はやつと思ひ出す...
堀辰雄 「手紙」
...」「あいつとは何時にも口もきいたこともないんだ...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...ぢつとかうしてゐるのは実際「九季面壁」の思ひだね――とYはよく壁の文字を指差して笑つたものだ...
牧野信一 「ブロンズまで」
...席を起つと云ふことを...
森鴎外 「半日」
...隣(となり)の客(きゃく)つとめて声高(こわだか)に物語(ものがたり)するに打驚(うちおどろ)きて覚(さ)めぬ...
森鴎外 「みちの記」
...勝田郡が二つというように小さく分れていたが...
柳田國男 「地名の研究」
...そのときはどうぞ哀れなやつと思召(おぼしめ)して...
山本周五郎 「新潮記」
...もつと家庭の負擔が少なく...
吉川英治 「折々の記」
...松原の中に通じてゐる甲州街道をずつと富士川まで歩いて行かうといふのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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