...血やにじむわが足のおと...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...そのために彼は血のにじむような苦痛を重ねていたのだ...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...にじむ油汗の為に足の力が抜けた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ジリジリと汗のにじむ睨み合いが続いた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ジリジリと汗がにじむような...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...陽気は陽気ながらも一抹の暗影が気力にも顔色にもにじむように浮出して来て...
大阪圭吉 「三狂人」
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峠三吉 「原爆詩集」
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富澤赤黄男 「天の狼」
...にじむ味噌と、にじまない味噌とあるのかしら...
中里介山 「大菩薩峠」
...錬鉄の肌ににじむ玉のような汗を...
中里介山 「大菩薩峠」
...水がにじむということは...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...僅かににじむ血の痕(あと)を見せるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地に潜(もぐ)らねばならん)涙のにじむ思いで...
火野葦平 「花と龍」
...血のにじむ様な猛修行をした後に恋を卒業した作者が昔を忘れず今の恋人に聞かせたい様な趣きの見える面白い歌である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...にじむように昏(く)れだした宵やみのなかに酔漢はふらつき...
本庄陸男 「石狩川」
...これも血のにじむ深爪を切られたことを思い出したのである...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...指さきに血がにじむくらいの傷をつけるのである...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...いかにも悔恨のにじむ筆つきで一気に書きながしてあった...
山本周五郎 「新潮記」
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