...にこりともせずに返事をした...
芥川龍之介 「あばばばば」
...Sは、前にこりて、家には連れてゆかずに二里ばかり山奥に二人で隠れました...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...にこりと笑ってその方へ足早に歩いていった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...老夫莞爾(にこり)として再(ふたゝび)去(さら)んとす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...にこりともしなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...その代りうれなかったらこれにこりて定価を御下げなさい...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...にこりともしなければ...
高見順 「いやな感じ」
...とにこりともせず...
太宰治 「右大臣実朝」
...所謂「傑作意識」にこりかたまつた人の行ふ芸事は...
太宰治 「お伽草紙」
...」小坂氏は部屋へあがって、汚い畳にぴたりと両手をつき、にこりともせず、厳粛な挨拶をした...
太宰治 「佳日」
...にこりともせず乱れた髪を掻(か)きあげ掻きあげ...
太宰治 「男女同権」
...僕はにこりともせず屈伸鍛錬を続けていたが...
太宰治 「パンドラの匣」
...にこりと笑って見せた...
夏目漱石 「夢十夜」
...にこりともしなかったほどでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...それにこりかたまったようになって手足働かさず思いにとられているようなところが時々あるのがわるいところだし頓馬さや非事ム性やらになって出る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女校長にこりさせない為の由です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」言葉すくなく言つて、にこりとした...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...前日の空腹にこりたので...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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