...省作は例のごとくただにこりの笑いで答える...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...前回にこりているからね」「前回は...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...これにこりないと...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...」にこりともせず...
太宰治 「乞食学生」
...固パンはにこりともせず...
太宰治 「十五年間」
...何か、私あての郵便が来たのだろうと思って、にこりともせず、だまって郵便屋へ手を差し出した...
太宰治 「新樹の言葉」
...芸術家ですな」にこりともせず...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...にこりともせず計算されていた...
太宰治 「デカダン抗議」
...にこりともしないばかりか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...小野さん」宗近君はにこりと笑った...
夏目漱石 「虞美人草」
...美禰子はにこりと笑った...
夏目漱石 「三四郎」
...ねえ三千代」三千代は先刻(さっき)から黙って坐っていたが、夫から不意に相談を受けた時、にこりと笑って、代助を見た...
夏目漱石 「それから」
...「今夜はばかに不景気だな」すると女は、にこりともせず、ただかさねていた脚をはずしすっくとたちなおるようにして、声だけはつくり声のいくぶんか訴えるような、かなしげな、そのくせ態度は淫売婦どくとくのふてぶてしい人をくった冷淡さをみせて、ささやくような日本語で応じた...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...娘さんと眼が合っても娘さんはにこりともしない...
林芙美子 「田舎がえり」
...いかにわたしが骨惜しみをするか・いかにわたしが自己流にこりかたまっているか・をご承知の方々は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このときだけはにこりとしてすぐ上衣の下へ砂糖を隠し...
横光利一 「旅愁」
...それにこりごりして...
吉川英治 「三国志」
...重盛にこりて、こんどはぼくも、誤診や不用意のないよう、今から諸家の高説や史料の分析に何かと心がけておこう...
吉川英治 「随筆 新平家」
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