...面皰(にきび)だらけの小僧である...
芥川龍之介 「あばばばば」
...不意に右の手を面皰(にきび)から離して...
芥川龍之介 「羅生門」
...それを男も女も同じ程度にきびしく感ずるものかどうかは知らない...
有島武郎 「或る女」
...モロの追窮(ついきゅう)があまりにきびしかったので...
海野十三 「火薬船」
...以て私たち後輩にきびしい教訓を垂れて下さるおつもりに違いない...
太宰治 「不審庵」
...将来は意見や訪問は差控えてもらいたいとクリストフにきびしく頼んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何かこうおれたちをいじめつけるようにきびしく...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...欲するならば昼間におけるのと同じようにきびしく守られることができます...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...生活はじじつ非常にきびしくて...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...にきびが熟して黒くなったり...
牧逸馬 「舞馬」
...枯葉を集めに姉と登った裏山の楢林よ山番に追はれて石ころ道を駆け下りるふたりの肩に背負(しょひ)繩はいかにきびしく食ひ入ったかひゞわれたふたりの足に吹く風はいかに血ごりを凍らせたか雲は南にちぎれ熱風は田のくろに流れる山から山に雨乞ひに行く村びとの中に父のかついだ鍬先を凝視(みつ)めながら眼暈ひのする空き腹をこらへて姉と手をつないで越えて行ったあの長い坂路よえぞ柳の煙る書堂の陰に胸を病み...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...基経の第二の声は命令者のようにきびしく叫ばれた...
室生犀星 「姫たちばな」
...平常(ふだん)は秋霜(しゅうそう)のようにきびしいが...
吉川英治 「剣の四君子」
...国家にきびしい法律と威厳のないことが...
吉川英治 「三国志」
...近ごろの庭訓(ていきん)は婦女子にきびしゅう教えているが...
吉川英治 「私本太平記」
...にきびだらけの顔の脂肪(あぶら)にこびりつき...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...このにきび侍の軽佻(けいちょう)浮薄と邪心(じゃしん)とを以前から見抜いている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...または時間にきびしい制限のある人たちには一寸出かけて來られないのです...
若山牧水 「樹木とその葉」
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