...田山課長はただにがにがしく聞いていた...
海野十三 「四次元漂流」
...冗談はごめんこうむりますよ」宝石王がにがにがしく言い放った...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...砂馬がそれに対してにがにがしく...
高見順 「いやな感じ」
...にがにがしくてたまらない...
太宰治 「黄村先生言行録」
...にがにがしくさえなった...
太宰治 「花燭」
...にがにがしくなるばかり...
太宰治 「グッド・バイ」
...にがにがしく思った...
太宰治 「畜犬談」
...私は、にがにがしくも、そのあさましい振舞ひをしてしまつたのである...
太宰治 「津軽」
...にがにがしく思った...
太宰治 「パンドラの匣」
...これがにがにがしければすべての「宗教」はやはりにがにがしく腹立たしいものでなければならない...
寺田寅彦 「柿の種」
...いかにもにがにがしく...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...一座をにがにがしく思わせているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...にがにがしく私の眼に映った...
夏目漱石 「こころ」
...にがにがしく笑いを絞り出すのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...にがにがしくこちらを見守っていた...
正岡容 「圓朝花火」
...ややにがにがしく使いのことをお思いになったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いよいよもってにがにがしく思うのである)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...にがにがしく横を向いた...
横光利一 「上海」
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