...男になれなれしく話をしかけたというのでひどく鄙(いやし)んだ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...歌妓をそばへやってなれなれしくでもさすと...
田中貢太郎 「阿宝」
...私は……』なれし足音に眼をさまして静かにしのびてなれなれしく心を隔てずさゝやかまし...
田山録弥 「あさぢ沼」
...姑御(しゅうとご)にはなれなれしくさ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...母がなれなれしくルイザと呼ばれたのを聞いてきまりが悪かった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...南条だ」と言ってなれなれしく近寄って来たので...
中里介山 「大菩薩峠」
...わざと名乗らないでなれなれしく傍へ寄ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...なれなれしくビートリスの腕に片手を置いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...愛撫とまでは言わないがメアリになれなれしく振る舞った時だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...となれなれしく書いた浅緑色の手紙を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...咎(とが)むなよ忍びにしぼる手もたゆみ今日あらはるる袖(そで)のしづくをなどと手紙はなれなれしく書いてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なれなれしく私の思うとおりのことを何から何まで申し上げられないし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なれなれしくそばへ寄って横におなりになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なれなれしく彼女の傍に近づいたところ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なれなれしくそばへ寄って...
夢野久作 「青水仙、赤水仙」
...智恵子母子(おやこ)は引き止めてなれなれしくもてなした...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...賢弟などとなれなれしく称(よ)んだが...
吉川英治 「三国志」
...左京之介輝高となれなれしく話している深編笠の侍――それは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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