...なるほど右翼でもインテリは信用がないと見えるな...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...なるほどみみっちい! と感心していると...
中里介山 「大菩薩峠」
...なるほど事実をいえば...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...なるほど太陽の光線がかなり深い所まで...
野村胡堂 「古城の真昼」
...これは確かで」「なるほど...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あっしがそんな事を知っているわけがないじゃありませんか」「なるほどね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私のかわいい女中のフリーダのことが問題なんですよ」「なるほど」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...自在にそういう埋蔵金(まいぞうきん)を掘りだしてまいります」「なるほど...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...なるほど携げ袋から岩波の文庫本かなにか出して...
久生十蘭 「春雪」
...『なるほどこの時期以前には...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...三斎老人はやはり、芸道の話をしきりにしかけて来るが、その和らかい言葉がふくむ鋭い機鋒は驚くばかりで、浜川旧代官は、邪智(じゃち)深さで随一、横山というのは、狡猾無比(こうかつむひ)、これに、広海屋、長崎屋の毒々しい下品な智慧(ちえ)を加えたら、なるほど、どのような悪事をも、天下の耳目をくらまして、押し切って行えるだろうと思われた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「もとの主人? うむ、覚えていたか? して、その名は、何と言うた? 忘れたかな?」「いえ、いえ、何で忘れましょう――あなたは、松浦屋の旦那さま」「ひ、ひ、ひ、なるほど、思い出したな? よくぞ思い出しおったな? その松浦屋、そなたの手引きで、奸(よこ)しまの人々の陥穽(おとしあな)に陥り、生きながら、怨念の鬼となり、冥府(めいふ)に下って、小やみもなく、修羅の炎に焼かれての、この苦しみ――おのれ、この怨み、やわか、晴らさで置こうや! 三郎兵衛、おのれ、いで、魂を引ッ掴んで、焦熱地獄へ――」と、いい表わし難い、鬼とも、夜叉とも、たとえようのない異形を見せて、長い鉤爪(かぎづめ)を伸ばして、つかみかかろうとするのを、「わあッ! おたすけ!」と、突き退けようとして、身じろぎのならぬ哀しさに、大声をあげた、その拍子に、やっと、目が醒めた、長崎屋だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...思わず唾(つば)を嚥み込んだ……真黒々(まっくろぐろ)になるほど浸(し)み流れた墨汁の中に「花房ツヤ子之墓」と書いた拙(まず)い楷書が威張っている...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...また、曹操がお城のほうへ向かえば、将軍も転じて、彼の後方を脅(おびや)かし、かくして、掎角の陣形に敵を挟み、彼を屠(ほふ)るの計であります」「ムム、なるほど、良計良計...
吉川英治 「三国志」
...なるほど尊氏は将軍宣下(せんげ)を求めていたが...
吉川英治 「私本太平記」
...一代富貴の基(もと)ともなるほどなご感賞にあずかるあずからぬも...
吉川英治 「源頼朝」
...なるほど見馴れた楢の葉であり...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...なるほど「岡崎」や「沼津」ほど醜悪ではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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