...なりふり構わず全国をブチ歩く私の姿をうたったものだ...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...沼南夫人のジャラクラした姿態(なりふり)や極彩色の化粧を一度でも見た人は貞操が足駄(あしだ)を穿(は)いて玉乗(たまのり)をするよりも危(あぶ)なッかしいのを誰でも感ずるだろう...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...人のなりふりを決して軽蔑しない人であるが...
太宰治 「富嶽百景」
...「変ななりふりながらも筋が立っている...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...なりふり構はぬ姿です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なりふりを構はない...
林芙美子 「雨」
...てんから子供のようななりふりでいた...
林芙美子 「河沙魚」
...部屋を見に来る学生のなりふりを見てこう云っておりましたが...
林芙美子 「着物雑考」
...ゴリオはなりふり構わぬ献身...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...なりふりかまわず...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...方々破けた軍服でなりふり構わぬ様子でやってくる...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...私はいきなりふり向いて...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...なぜなら、道場主(あるじ)の目は、なりふりよりも、まず、真っすぐに、こちらの顔にばかり注がれて、しかも異常な輝きを、白目勝ちの、殺気のようなものをいつも感じられる瞳に宿しているのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...なりふりもかまわないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このなりふりにかまわぬ女になっていることが右近の心を物哀れにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...常の日の人のなりふりは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それでも、なりふり構わず、健康と快足を誇っているところ、愉快である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...通りを歩くと汚れたゆかたでなりふりもかまわず足を引きずって行く避難者がまだなかなか多い...
和辻哲郎 「地異印象記」
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