...なりふり構わず全国をブチ歩く私の姿をうたったものだ...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...子供のころから姿振(なりふり)に無頓著すぎる質(たち)であったとはいえ...
徳田秋声 「挿話」
...すっかりなりふりをかまわなくなって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...なりふり構わぬ心のすさみの現れとまでは...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...――なりふり構わずに女を想いつめる...
豊島与志雄 「塩花」
...「それにもうその風俗(なりふり)なら誰が見ようと大丈夫だわ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...形振(なりふり)構わず小金を溜めるより外に望みのない人間で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なりふりを構はない...
林芙美子 「雨」
...部屋を見に来る学生のなりふりを見てこう云っておりましたが...
林芙美子 「着物雑考」
...なりふりかまはないかつかうではあつたが...
林芙美子 「下町」
...なりふりも少しづつかまふやうになり...
林芙美子 「下町」
...ゴリオはなりふり構わぬ献身...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...なりふりかまわず...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...私はいきなりふり向いて...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...かうやつてなりふり構はずに働いてゐる方が...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...筒井づつのむかしふりわけ髪を風に吹かせて竹馬などに打ち乗り山を攀ぢ石に上りわめき叫んで遊びくらせし故郷の友どちを十年あまりの後にあひ見れば顔かたちよりなりふりまで尽くおとなびてとみには其人と思ひ得難き心地ぞする...
正岡子規 「かけはしの記」
...このなりふりにかまわぬ女になっていることが右近の心を物哀れにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それでも、なりふり構わず、健康と快足を誇っているところ、愉快である...
吉川英治 「随筆 新平家」
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