...「褒めようもない」から「くさす」という意味にもなりかねない...
知里真志保 「アイヌ語のおもしろさ」
...それでわたしはおとなしくなりかねない人間なのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...時としては侵略的にさへなりかねない程(〔ほど〕)毒々しいものである...
夏目漱石 「点頭録」
...国際赤十字に頼らなければならないようなことにもなりかねない...
久生十蘭 「ノア」
...あの小計画も無駄どころか害になりかねない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...おいしいごちそうになりかねないし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...だから貸し倒れになりかねない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...「赤紫島」というのを別な表現で書くと「赤の信仰ででっち上げられた島」または「赤が王の島」となりかねない...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...御聖徳を伝える歴史の上にも暗い影の一所残るようなことにもなりかねない状態になった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いま天下の大乱にもなりかねないような...
山本周五郎 「風流太平記」
...表て沙汰になれば六十万石のいのち取りになりかねないものだった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おんなのあたしには一生の瑾(きず)にもなりかねないことよ」「おれはなんにも知らなかった」幸太は頭を垂れ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...この電報一本が現政府の致命傷になりかねないと思ったから……...
夢野久作 「暗黒公使」
...ほんとうにキチガイになりかねないくらい恐怖戦慄したのであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...そのため却って退け下すような仕儀ともなりかねない惧れを感じた...
横光利一 「旅愁」
...危険な機(き)ッかけを呼ぶものとなりかねないので...
吉川英治 「私本太平記」
...すぐ喧嘩となりかねない緊張ぶりと...
吉川英治 「私本太平記」
...暴動にもなりかねない勢を呈してきた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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