...道を訊ねる、答へる人の人間的価値がよく解る、今日も度々道を訊ねたが、中年の馬車挽さんは落第、若い行商人は満点だつた、教へるならば、深切に、人情味のある答を望むのは無理かな...
種田山頭火 「行乞記」
...虚無ならば虚無そのものに...
種田山頭火 「其中日記」
...自分もずっと以前ならば...
近松秋江 「霜凍る宵」
...『古事記』の記載の伝承の状態をアイヌの叙事詩のそれによって類推しようとするならば...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...彼女ならば女学校も難(なん)なく入れるであろうに...
壺井栄 「二十四の瞳」
...このようにゆがめられた事実の横顔の描写が単に科学記事だけに限られているのならば幸いであるが...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...客観が主観になり得るならば...
戸坂潤 「科学方法論」
...五本の指をあれ見よとことごとく伸ばすならば...
夏目漱石 「虞美人草」
...日本が台湾を領有した当時の言葉でいうならば...
野村胡堂 「胡堂百話」
...レッドトップならば匂いぐらいは嚊(か)ぎまするが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...)もし印象だけが意志に影響するのならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...としていたならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...暫時(ざんじ)のことならば拝借仰付(おおせつ)けられても宜(よ)かろうと云うような曖昧な答をしたから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...または海沿(うみぞ)いの隣国であったならば...
柳田国男 「海上の道」
...またあるいはあの囀りの言葉がもしわかるものならば...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...どこでお待ちくださろうか」「ならば校書殿(きょうしょでん)の廊ノ間(ま)でお待ち申しあげておる...
吉川英治 「私本太平記」
...「一時は、死のうかと、思いましたが、戦ならば、死ねもするが、武家の飯をたべた人間が、飢(う)えや、不運に負けて、路傍で死ぬのも、残念でなりません...
吉川英治 「親鸞」
...いつもならば西へ下るのに...
吉川英治 「親鸞」
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