...美しい輪廓の曲線に従はしめる――白鳥の首の如くになよやかな――其輪廓の持つてゐる豊麗な...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...頭から肩へかけてのなよやかな線を風の前のてっせんの蔓(つる)のように震わせながら...
有島武郎 「或る女」
...寒々と彼方に屹立する富士の姿をなよやかな薄紫の腰のあたりまでひッたりとぼかしこむ...
大阪圭吉 「闖入者」
...挙措動作がなよやかになり...
豊島与志雄 「画舫」
...なよやかな衣擦れの音...
豊島与志雄 「春の幻」
...なよやかな楓の枝が伸び出して...
豊島与志雄 「未来の天才」
...なよやかなる上躯(じょうく)を聴衆の前に...
夏目漱石 「野分」
...なよやかな感じの娘です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんなに白くなよやかなお前ではあるが...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...あのなよやかな形態を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...小さな首のいいがたいなよやかさと甘さと力なさとを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...この世ならずなよやかに見せている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...いかにもなよやかな味いです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その言葉つき……その態度……その着物のなよやかな襞(ひだ)までも...
夢野久作 「暗黒公使」
...彼女らは京の娘の美しくなよやかな風を持つてゐた...
横光利一 「草の中」
...風にも堪えぬほどなよやかに見える御方...
吉川英治 「剣難女難」
...柳に衣裳をかけたようななよやかさは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...れんげたんぽぽ柔らかげに踏むは白玉の足なよやかに軽く...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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