...そのなよなよした姿のほほえみが血球となって...
岩野泡鳴 「耽溺」
...なよなよした優しい輪廓(りんかく)を...
岩野泡鳴 「耽溺」
...かねてその色白くなよなよしたからだつきが気にくわず...
太宰治 「新釈諸国噺」
...」なよなよした身体付をして...
豊島与志雄 「黒点」
...あのなよなよした真白い指に変わり得る事は不可能と考えねばなりません...
西尾正 「陳情書」
...なよなよした海草とが動いてゐた...
萩原朔太郎 「宿命」
...剛子はそんななよなよした女性は嫌いなのである...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ナルシス型のなよなよした優男になった...
久生十蘭 「蝶の絵」
...青白いなよなよした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...そうして幾年(いくとせ)か経(ふ)るうちに、何時(いつ)まで経っても変らぬ若さを怪しんで、幾らか妙な噂が立ち、不身持の評判も聞えはするが、どんな人でもただ一目、呉羽之介の無邪気そうな、艶(つや)やかな、なよなよした、罪も汚れもなさそうな姿を見ると、いままで抱いていた疑念もひとりでに晴れてしまった...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...なよなよした花が見えて居る...
宮本百合子 「後庭」
...」久慈はコールドビーフのような羊のなよなよした薄焼を切りながら...
横光利一 「旅愁」
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