...なみなみと海の如くたたへた...
芥川龍之介 「芋粥」
...なみなみならぬ寶物のやうに見えるではないか...
太宰治 「お伽草紙」
...先代以来なみなみならぬお世話になって居りますから...
太宰治 「帰去来」
...笠井氏のコップになみなみと焼酎をつぎます...
太宰治 「女類」
...大島さんはなみなみとついだ自分の麦酒(びいる)を一呼吸(いき)に飲む...
田山花袋 「田舎教師」
...それになみなみと水をそそぐそのわきで...
壺井栄 「二十四の瞳」
...なみなみと注いだコップに唇をあてた...
豊島与志雄 「反抗」
...法務省は福島正夫氏のなみなみならぬ熱意のもとに...
中井正一 「機構への挑戦」
...そんな連中が現代いかに尊敬されているのであろうか?なるほど彼らがその知的財を頭脳に蓄積するまでにはなみなみならぬ苦労があったであろう...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...家賃の掛引(かけひき)なんぞには並々(なみなみ)ならぬ苦労を積んで来たのであろう」与一はそんな事でも考えていたらしく...
林芙美子 「清貧の書」
...わたしたちのほうからのなみなみでない助力をあなたが受けて下さることも...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...なみなみならぬもんちゃくがあったふうで...
久生十蘭 「西林図」
...なみなみと満たされた湯呑を取り上げた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...なみなみとあふれるばかりのコツプ酒を...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...あの製法にもなかなかなみなみならぬこつがあるわけですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何か君をいら立たせる・なみなみならぬ・忍びがたい・地方的感情でもあるというのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...定めし酒乱の殴打はなみなみならぬ響きが籠っていたことだろう...
横光利一 「夜の靴」
...盃になみなみと酒をたたえて与えた...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??