...なまじつかな事をする程悪い』『だつて...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...彼等の牙は生白(なまじろ)く光って...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...彼女をしてなまじい自由平等の話を覚えさせたら...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...なまじ止めだてすることは...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...それからこの本の名を鴻漸(こうぜん)のそれに習って『茶経』と言わずに『茶の本』としたわけは、原文が陸羽の書物のそのままの英訳でないことを思い合わせる時、なまじいに、あの本の名を借り用いては、意外の連想から、本書の姿を見ひがめ、『茶経』そのものとの不即不離の関係を危うくする恐れがあることを村岡氏は懸念されたためである...
岡倉由三郎 「茶の本」
...なまじいにその水々しい姿態を朝夕見ているだけに...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...なまじい張れるから...
夏目漱石 「それから」
...生白(なまじろ)い脛(すね)は膝(ひざ)から下むき出しのまま今や片足を挙げて畳の上へ入れる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...なまじいはらおうとも思わぬ...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...なまじそんな事をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腰から下は生濕(なまじめ)りのまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生濕(なまじめ)りの苔臭(こけくさ)い土が一面に附いてゐるではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なまじつか、お美代さんと祝言の話があつただけにそんな事をきかされると變な心持になります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...敷居(しきゐ)の穴を詰めた土は少し生濕(なまじめ)りだし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なまじ眼明きの家よりはサツパリして居るくらゐです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なまじ知らないほうがいいかもしれない...
山本周五郎 「めおと蝶」
...今朝(けさ)もやっぱりいつもの通り憂鬱なまじめな顔をしながら...
夢野久作 「ココナットの実」
...なまじ町人すがたにばけたりなどすると...
吉川英治 「神州天馬侠」
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