...ほくち箱とふるい鉄なべのあいだに坐っていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「ひこうかばん」
...マッチのそばにいた鉄なべがいいました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「ひこうかばん」
...あまつさえ自分一人が幸運に舌鼓(したつづみ)を打って一つ鍋(なべ)を突付(つッつ)いた糟糠(そうこう)の仲の同人の四苦八苦の経営を余所々々(よそよそ)しく冷やかに視(み)た態度と決して穏当(おだやか)でなかったから...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...さながら油鍋(あぶらなべ)のなかで煮(に)られているような暑さだった...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...鉢形(はちがた)鍋形(なべがた)の土器の中には其外面の燻(くす)ぶりたる物も有れば...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...純良な砂糖に少量の水を加えて鍋(なべ)の中で溶かしてどろどろした液体とする...
寺田寅彦 「備忘録」
...近作二三お伽噺に擬して作れる歌犬蕨しぬにおしなべ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...布巾(ふきん)で鍋(なべ)の耳を撮(つま)んで...
夏目漱石 「門」
...覺束(おぼつか)なしや才子(さいし)佳人(かじん)かがなべて待(ま)つ歡(よろこ)びの日(ひ)のいつか來(く)べき...
樋口一葉 「別れ霜」
...煮えつく楽鍋(たのしみなべ)に杯泉(はいせん)の水を加(さ)したり...
広津柳浪 「今戸心中」
...一人で鴨なべ、鯛さしみ、白出し、鴨ロースに幕の内と、たんのうする程食った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...言語の遊戯に属する者はなべて世に叩くは明日のくひ菜かな 宗鑑真丸(まんまる)に出づれど永き春日かな 同春寒き年にが/\しいつまで嵐ふきのたう 同花よりも鼻にありける匂ひかな 守武声はあれど見えぬや森のはゝきゞす 同の類なり...
正岡子規 「古池の句の弁」
......
宮沢賢治 「疾中」
...「あの『わが身一つのうきからに』(なべての世をも恨みつるかな)というふうに悲しんでばかりいました常陸時代のことも詳しくお話し申し上げることもいたしまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...神辺(かんなべ)では菅茶山が人日(じんじつ)に藩士数人を集(つど)へて詩を賦した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...普通は鍋敷(なべしき)があってここで惣菜(そうざい)を煮た...
柳田国男 「木綿以前の事」
...なべて、彼女は盲情家だった...
吉川英治 「大岡越前」
...かつて見ない色鍋島(いろなべしま)の神品...
吉川英治 「増長天王」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??