...僕は「何糞(なにくそ)」と敗(ま)けない気が出て...
有島武郎 「僕の帽子のお話」
...「なにくそッ」将士(しょうし)は...
安藤盛 「三両清兵衛と名馬朝月」
...「なにくそ...
海野十三 「火星兵団」
...なにくそと一生けんめいに自ら元気をふるいおこした...
海野十三 「火星兵団」
...なにくそ!」風は...
海野十三 「太平洋魔城」
...「なにくそ!」というので...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...なにくそと思うて...
壺井栄 「二十四の瞳」
...何糞(なにくそ)ッ若け者(もん)に負けるもンかってやり出しても...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何糞(なにくそ)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人は幼稚園の子供のやうに足並そろへて街の片隅を歩いてゐた同じやうな運命を持つた女が同じやうに瞳と瞳をみあはせて淋しく笑つたのですなにくそ!笑へ! 笑へ! 笑へ!たつた二人の女が笑つたつてつれない世間に遠慮は無用だ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...なにくそ! こんな事じゃあいけないね...
林芙美子 「新版 放浪記」
...なにくそ!笑え! 笑え! 笑え!たった二人の女が笑ったとてつれない世間に遠慮は無用だ私達も街の人達に負けないで国へのお歳暮(せいぼ)をしましょう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...なにくそ! こんな事じゃあいけないね...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...なにくそ! たまには米の五升も買いたいものだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...……何糞(なにくそ)……と冷笑しながら……...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...その二つのものを、唇にむすび、自分の憂(う)き目(め)へ向って、「なにくそ」と、不敵な顔を作った...
吉川英治 「新書太閤記」
...相当に手抗(てむか)いはするぞ」「いいよ……なにくそ」自分をこう叱咤(しった)しながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「なにくそ」と、三之助はまた、刎(は)ね起きてかかってくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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