...某(なにがし)の家では親が婿を追い出したら...
伊藤左千夫 「春の潮」
...なにがしはデュークなりというを聞き誤り...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...○石打(いしうち)明神小千谷の内農人某(なにがし)の地面に小社あり石打明神といふ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...なにがしといふ漢の帝王が上林苑を造つたことがあつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...漢帝なにがしの後園にあつた名高い含消梨(がんせうり)といふ梨の実は...
薄田泣菫 「独楽園」
...なにがしといふ署名で...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...光子は知名の政治家某(なにがし)の家に雇われ...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...なにがしの聖(ひじり)が経文を写しはじめると...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしかに児島なにがしよりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...花崎某(はなざきなにがし)の娘香折(かおり)も交って居りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...何某(なにがし)は此月末(つきずえ)に上京するという話も聞く...
二葉亭四迷 「平凡」
...その時分のお金にして三円と某(なにがし)あった...
正岡容 「寄席」
...そのころわが郷里に滞在していた当国古河(こが)の城主土井大炊頭(おおいのかみ)の藩士某(なにがし)と...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...美奈子が某(なにがし)書店に頼んでお伽噺を書かせて貰つて其の稿料で拵(こしら)へた...
與謝野寛 「執達吏」
...今川一族のなにがしの支度邸(したくやしき)か役所であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ケチなことをいうな」なにがしかの小粒銀を投げ与えて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...観世(かんぜ)なにがしと呼ぶ能楽師の後家(ごけ)であるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...森某(なにがし)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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