...お前の帰った後に僕の部屋附きの女中となった何某(なにがし)という女にこの頃は習字を教えているというようなことも書いてあった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...それから起きて行ってみるというと自分の知っている某(なにがし)がいて...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...きまって三円なにがしのお金をつくり...
太宰治 「狂言の神」
...また何某(なにがし)かの小遣(こづかい)をくれて行った...
徳田秋声 「縮図」
......
永井荷風 「自選 荷風百句」
...「なにがしは平家の侍...
中里介山 「大菩薩峠」
...仏頂寺なにがしと申す亡者でござるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人の丸山なにがしというのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その情夫に殺されたというなにがし村の淫婦...
中里介山 「大菩薩峠」
...その名を鬼頭なにがしと呼んだかな...
中里介山 「大菩薩峠」
...若い役者のなにがしと立てられた噂や...
平出修 「瘢痕」
...某(なにがし)とよばるるドクトルも小首をかたむくるほどなれば...
三宅花圃 「藪の鶯」
...なにがしとかいう将軍家の未亡人が熱心に帰依したと伝えられるが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...なにがし私立大学中退だそうだが...
山本周五郎 「季節のない街」
...なにがしとかいう高家(こうけ)から借りられた弘安礼節という古写本で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...宝生(ほうしょう)なにがしという師匠が教えにみえる...
山本周五郎 「やぶからし」
...藩内二百石の馬廻り某氏(なにがしうぢ)の娘御(むすめご)にしてお奈美殿となん呼べる今年十六の女性なりしが...
夢野久作 「白くれない」
...訊問に当った桂某(なにがし)は...
吉川英治 「新書太閤記」
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