...親身の者をなつかしがるものだ...
伊藤左千夫 「姪子」
...そこで捕られた魚の金粉を吹いたような鱗をなつかしがることがよくある...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...なつかしがるやら...
太宰治 「千代女」
...会いに行けばなつかしがるに極まっている...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
種田山頭火 「行乞記」
...そして遠い世界の果ての生れ故郷をなつかしがる人の心持も決して悪くは思えなかった...
寺田寅彦 「異郷」
...ルルがお前のことをなつかしがるのも無理はない...
夢野久作 「ルルとミミ」
...どうしたら娘のなつかしがる友達と仲なおりができるかとかんがえています...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...なつかしがるわけではないことを米友はよく知っている...
中里介山 「大菩薩峠」
......
槇村浩 「人民詩人への戯詩」
...昔の姫君と同じくこの婿君をもなつかしがることの多い女房たちは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それでもだんだん話してるうちに昔の俤(おもかげ)がよみがえってきてなつかしがるのでした...
柳原白蓮 「私の思い出」
...この家の明け昏(く)れをなつかしがるようではそれこそ不仕合せなのだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
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