...悟者の悟はそのまゝでは衆生の迷蒙を如何ともなし難いのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その一は盲目的で如何(いかん)ともなし難い自然力の働きをその起源とするし...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...自然の力は盲目で如何(いかん)ともなし難いから...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...もしくはなし難いことだと思っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いかんともなし難いところのものであるか...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...これを街路の南側とは見なし難い...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...それをとくことはなし難い...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ふつふつたる香りにばかり煽られてゐると酔つたとも酔はぬとも名状もなし難い...
牧野信一 「鬼涙村」
...自己が末法に属することはいかにもなし難い...
三木清 「親鸞」
...腰部は臼と云う以外に形容をなし難い...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...純文学は衰滅するより最早やいかんともなし難いとこのように思った私は...
「純粋小説論」
...凡情いかんともなし難い」「お察し申しあげます...
吉川英治 「三国志」
...如何ともなし難い重患だが...
吉川英治 「三国志」
...朝敵の名を負った不利いかんともなし難い...
吉川英治 「私本太平記」
...人間になし難いことを強(し)いた...
吉川英治 「親鸞」
...生れながらの盲人(めくら)でさえもなし難い...
吉川英治 「親鸞」
...なし難い道を踏もうとし...
吉川英治 「親鸞」
...人力のいかんともなし難い命運を説いて聞かせることである...
和辻哲郎 「夢」
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