...残念だなア」馬の平首(ひらくび)をたたいてなげきながら...
安藤盛 「三両清兵衛と名馬朝月」
...後(のち)の悲歎(なげき)とはなりけり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...わたしはかれらのなげき...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...・遠山の雪ひかる別れなければならない・草は枯れて犬はたゞほえて・雪どけのぬかるみのあすはおわかれ・朝から降つたり照つたり大きな胃袋(ルンペンのなげき)・かみしめる餅のうまさの夜のふかさの・なにもかも雑炊としてあたゝかく・小鳥も人もほがらかな雲のいろこゝろあらためて水くみあげてのむ・ほつかりめざめた春めいた雨の柿の木ぽつとり椿が雨はれたぬかるみ二月十八日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...なげきのみありし間に...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...さくらの花はさきてほころべどもかくばかりなげきの淵(ふち)に身をなげすてたる我の悲しさ...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...世のくだれるをなげきて一道の光を起さんと志すものが...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...かつていつたニイチェのなげきが身にしみる...
北條民雄 「井の中の正月の感想」
...どんな詰らぬ歎(なげき)でも...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...女は悲歎(なげき)のなかに一人きりに取り残されて...
堀辰雄 「曠野」
...わが歎きのなかのなげき! この悲しみのために...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...天(あめ)にある心地せし日の優しき恋の歎(なげき)の声か...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...さあれしづけき うみわが もだせばみづ 満々と みちくあまりにさぶし蝕む 祈りうちけぶるおもひでの 瓔珞悔いか なげきか うれひかおお...
八木重吉 「秋の瞳」
...鳥たちはなげき悲(かな)しみました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...無間(むげん)地獄の底に堕ちながら死のうとして死に得ぬ魂魄のなげき……八万奈落の涯をさまよいつつ浮ぼうとして浮び得ぬ幽鬼の声……これが恋に破れたものの呪いの声でなくて何であろう...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...もし真に天下の乱をおなげきならば...
吉川英治 「私本太平記」
...その母御のおなげきや父君のおことばを...
吉川英治 「新書太閤記」
...「……お哀傷(なげき)はさることながら...
吉川英治 「親鸞」
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