...現世(げんせ)に残(のこ)っている父母(ふぼ)の悲嘆(なげき)が...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...莫迦(ばか)なことをしてしまった」係長のなげきは...
海野十三 「電気看板の神経」
...「なき事によりてかく罪せられたまふをからくおぼしなげきて...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...せめて妹御のおんなげきをさっしておあげなされたら...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...私にも私としてのなやみがありなげきがある...
種田山頭火 「其中日記」
...奥さんのなげきを聴く(多々桜君の病状について)...
種田山頭火 「道中記」
...彼(あ)れが愁歎(なげき)の源(もと)さへ知(し)れゝば...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...パリス かういふ愁傷(なげき)の最中(さなか)には祝言(しうげん)の話(はなし)も出來(でき)まい...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...打なげき叫び言ひける...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...自分の身の不幸をなげき...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこには彼の美を惜しむなげきがあった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
...讀書(どくしよ)は徒(いたづ)らに人の憂患(わづらひ)を増(ま)すのみの歎(なげき)は...
三島霜川 「虚弱」
...勤らのなげきはさらなり...
三宅花圃 「藪の鶯」
...ああ、わが愛らしい原稿紙いつも、お前の 懐しい乳白色の面の上に穏やかに遮られた北の日光を漂わせよ夜は、麗わしい台ランプの穏密な緑色のかげを落してわれとともにうたい、なげき、悦びにおどれ...
宮本百合子 「五月の空」
...なげき悲しんでいるのです...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...その声には肺腑(はいふ)をしぼって哭(な)くものの底知れぬなげきがこもっていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...無間(むげん)地獄の底に堕ちながら死のうとして死に得ぬ魂魄のなげき……八万奈落の涯をさまよいつつ浮ぼうとして浮び得ぬ幽鬼の声……これが恋に破れたものの呪いの声でなくて何であろう...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...「立ち帰って、あなたのご苦衷と、おなげきの態を、主君孫権へ、ありのまま、お伝えいたした所、主君も大いに同情の色を現し、群臣と共に、ご評議の結果、こういう一案をお立てになりました...
吉川英治 「三国志」
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