...あまりおなげきになったので...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...そんなことがあれば、千二のなげきは、どんなに大きいだろうか...
海野十三 「火星兵団」
...夕日(ゆふひ)がくれに落(お)つる葉(は)の長息(なげき)よ...
薄田淳介 「白羊宮」
...どの南部の平野からなげきの声が来るのか? どこの緯度の下にわれわれが光りを送らんとする異教徒が住んでいるのか? われわれが済度(さいど)せんとするその放縦兇暴な人間は誰であるか? もし何か人間に故障があり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...今ではかれらの過ちの場所でかれらのなげきの聖歌...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...国元の母のなげきもいかばかり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...利根川のほとりきのふまた身を投げんと思ひて利根川のほとりをさまよひしが水の流れはやくしてわがなげきせきとむるすべもなければおめおめと生きながらへて今日もまた河原に來り石投げてあそびくらしつ...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...友人のなげきも決して無理ではない...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...女は悲歎(なげき)のなかに一人きりに取り残されて...
堀辰雄 「曠野」
...讀書(どくしよ)は徒(いたづ)らに人の憂患(わづらひ)を増(ま)すのみの歎(なげき)は...
三島霜川 「虚弱」
......
三好達治 「故郷の花」
...しほたるることをやくにて松島に年経(ふ)るあまもなげきをぞ積むというのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そういう不運をなげきながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なげきかなしんでいるのがきこえました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「白ヘビ」
...「立ち帰って、あなたのご苦衷と、おなげきの態を、主君孫権へ、ありのまま、お伝えいたした所、主君も大いに同情の色を現し、群臣と共に、ご評議の結果、こういう一案をお立てになりました...
吉川英治 「三国志」
...もし真に天下の乱をおなげきならば...
吉川英治 「私本太平記」
...生信房のなげきは傍目(はため)にも痛々しいほどで...
吉川英治 「親鸞」
...あのころの白拍子(しらびょうし)のなげきのように...
吉川英治 「松のや露八」
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