...胸間には隨意に玉をうなげたるなど見るめ尊とく...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...手榴弾(てりゅうだん)をなげつけるような工合にねえ」「さあ...
海野十三 「火星兵団」
...鉄のかぎをなげあげました...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...何もかもなげすてて...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...卿(おまえ)が意地悪だからと云わんばかり恨(うら)めしげな情なげな泣き声をあげて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あれこた三(みつ)つの時(とき)ツから育(そだ)ツたんだから」卯平(うへい)は又(また)情(なさけ)なげな舌(した)がもう硬(こは)ばつて畢(しま)つた...
長塚節 「土」
...豫(かね)て見定めて置いた長押(なげし)の槍の折れを取つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「二人でやつたんぢやないか」「――」平次は默つて損じた長押(なげし)と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こともなげな彼女の態度で男に棄てられても自分は一向平氣だといふことを...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...石もなげとばせるよ」オツベルはまたどきっとしたが...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...なげやりにヌラリクラリと話す...
三好十郎 「胎内」
...危気(あぶなげ)のある仕事には作家は親しまないものだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...昔の怪しい姿があぶなげによろめいたり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...夏侯徳は健気(けなげ)なりと喜んで...
吉川英治 「三国志」
...いまの餅屋のおつりのうちから鐚銭(びたせん)を一枚なげて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...こともなげに陣中に加わって来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...柿色の投頭巾(なげずきん)に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...切なげな万吉の立場は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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