...ここにおいて悪魔彼を聖(きよ)き京(みやこ)に携えゆき殿(みや)の頂上(いただき)に立たせていいけるは爾もし神の子ならば己(おの)が身を下へ投(なげ)よ蓋(そは)なんじがために神その使(つかい)たちに命ぜん彼ら手にて支え爾が足の石に触れざるようすべしと録されたり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...なげつけられた言葉だ...
海野十三 「火星兵団」
...南シナ海になげこまれてしまえば...
海野十三 「太平洋魔城」
...あやうくなげだされようとした...
海野十三 「太平洋魔城」
...電磁弾(でんじだん)をなげつけられて将軍は重傷を負った...
海野十三 「地球要塞」
...海の中へなげすてました...
鈴木三重吉 「黄金鳥」
...と事もなげにおつしやつてお聞きいれの色は無く...
太宰治 「右大臣実朝」
...真先に自分が長押(なげし)から九尺柄の槍を押取(おっと)りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを追究がましいことをするのは大人気(おとなげ)ないと思ってそのままにし...
中里介山 「大菩薩峠」
...手ひかひてなげき告ぐらく...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...功名も抛(なげう)たなければならない...
夏目漱石 「坑夫」
...雪の上に足なげ出しての手まさぐり...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...しほたるることをやくにて松島に年経(ふ)るあまもなげきをぞ積むというのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...またもったいなくも思われ歎(なげ)かれるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫は縁側から一段高い長押(なげし)に上半身を寄せかけるようにして坐(ざ)しているのを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それをあなたのために擲(なげう)たなくてはならないのですか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...丹波の独鈷抛山(とっこなげやま)の観音さまは片目でありました...
柳田國男 「日本の伝説」
...こともなげに歩いていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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