...スラスラと淀みなく綺麗な原稿を書くので...
石川啄木 「病院の窓」
...幾本となく綺麗な桧が立ちならんでいて...
大杉栄 「獄中消息」
...何のこともなく綺麗に流れてしまった...
大杉栄 「日本脱出記」
...昨日の暴風雨の名残りは痕跡(あと)もなく綺麗(きれい)に拭(ぬぐ)い取ったような朗らかな晴天になった...
近松秋江 「狂乱」
...言いようもなく綺麗な男だったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お縫は孤兒(みなしご)で、金も身分もなし、それに少し陰氣ではあつたが、申分なく綺麗で、上品で、優しくもあつた」「――」「すると下手人は若旦那の民彌か、從姉(いとこ)のお萬といふことになるが――」「おや/\、八、これは何んだえ」平次はお萬の部屋の箪笥(たんす)の中から、隣の部屋でお縫の手を後ろに縛つてあつたといふ、鬱金(うこん)の扱帶(しごき)と全く同じ品を見付け出したのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...申し分なく綺麗で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...臺所は手落なく綺麗に整頓された...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...思ひがけなく綺麗な花が...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...それはまたなく綺麗に見えたものであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...例の充分に發達して居る美しい五躰(からだ)の肉には言ひやうもなく綺麗な櫻いろがさして來た...
若山牧水 「姉妹」
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