...二足(ふたあし)三足(みあし)蹌踉(そうろう)と流れの汀(なぎさ)から歩みを運ぶと...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...渚(なぎさ)に据(すわ)った丘の根と...
泉鏡花 「悪獣篇」
...渚(なぎさ)の砂に...
泉鏡花 「海神別荘」
...天(あま)つ日高日子波限建鵜葺草葺合(ひこひこなぎさたけうがやふきあ)へずの命とまをす...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ことしの四月以来なぎさに打ち拾てられたままになつてゐる唐船の巨大な姿のみ...
太宰治 「右大臣実朝」
...入江になった渚(なぎさ)には蒼く染ったような雨が煙っていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...小石だらけの汀(なぎさ)へぽしゃりぽしゃりと静かな音をたてて打ち寄せている...
平林初之輔 「犠牲者」
...その時の私の身の上を申せば寄辺汀(よるべなぎさ)の捨小舟(すておぶね)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...海岸の堅い白いなぎさの線とをのぞいては...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...渚(なぎさ)に打ち上げられる漂流物の量が...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...山は裂け海はあせなん世なりとも君にふた心われあらめやも箱根路をわが越え来れば伊豆の海やおきの小島に波のよる見ゆ世の中はつねにもがもななぎさ漕(こ)ぐ海人(あま)の小舟(おぶね)の綱手(つなで)かなしも大海(おおうみ)のいそもとどろによする波われてくだけてさけて散るかも「箱根路」の歌極めて面白けれども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...冬のなぎさにあげられた貝のふたよりまだかたく...
水谷まさる 「歌時計」
...そして見てゐるとみんなはつゝましく列を組んであの十字架の前の天の川のなぎさにひざまづいてゐました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...住(すみ)の江を生けるかひある渚(なぎさ)とは年ふるあまも今日や知るらんと書いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...渚(なぎさ)までの或る距離を残して...
吉川英治 「私本太平記」
...浜寄りのなぎさと...
吉川英治 「私本太平記」
...柳沢吉保(やなぎさわよしやす)に乞うて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...柳沢家(やなぎさわけ)の家来らしい者でも来たら...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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