...寢臺(ねだい)に一杯(いつぱい)漲(みなぎ)れよ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...障子の方を見ると青葉を越えてみなぎつた黄色い日影は...
鈴木三重吉 「桑の実」
...あがった鰻(うなぎ)を思わせるような無気味な肌(はだ)をさらしてうねっていた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...「いい凪(なぎ)だね!」海は実に凪(な)げるなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...で今文学的表象の羽搏きをつなぎ止める合理的核心があるとすれば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...私の心をここにつなぎとめ釘(くぎ)付けにしこびりつかせてる綱を断ち切ることと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...老眼鏡の力をたよりにそもそも自分がまだ柳(やなぎ)の風成(かぜなり)なぞと名乗って狂歌川柳(せんりゅう)を口咏(くちずさ)んでいた頃の草双紙(くさぞうし)から最近の随筆『用捨箱(ようしゃばこ)』なぞに至るまで...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...用意の長刀(なぎなた)...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...野心が躯ぢゆうにみなぎつて來るこのごろを...
林芙美子 「濡れた葦」
...油虫の姿すらそれと見分けることができないほどもうもうたる煙を台所にみなぎらしていたからである...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...寄辺渚(よるべなぎさ)の棚(たな)なし小舟(おぶね)では無く宿無小僧となり...
二葉亭四迷 「浮雲」
...あの十字架の前の天の川のなぎさにひざまづいてゐました...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...走ってその渚(なぎさ)に行って...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...保さんは陣幕久五郎(じんまくひさごろう)が小柳平助(こやなぎへいすけ)に負けた話を聞いた...
森鴎外 「渋江抽斎」
......
横瀬夜雨 「花守」
...太刀薙刀(なぎなた)の猛訓練に一心不乱なお姿には...
吉川英治 「私本太平記」
...咲耶子(さくやこ)の薙刀(なぎなた)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...長刀(なぎなた)の石突きを敷台に突いて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索