...生路も亦なきにしもあらず)芥川龍之介芥川文子あて追記...
芥川龍之介 「遺書」
...「その気なきにしもあらずだよ...
泉鏡花 「婦系図」
...宿の女又(また)のうねもごろにもてなすに我も心なきにしもあらず...
伊藤左千夫 「滝見の旅」
...一昨夜なども徹夜していはゆる事宜を弁理候始末ほとほと閉口致(いたし)候うちに自ら一種のおもしろみさすがになきにしもあらず...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...かけておもふ所なきにしもあらず...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...酒が飲めないとは『宝の山に入りながら……』の嘆なきにしもあらずだつた(財布には五厘銅貨が六銭あるだけ)...
種田山頭火 「行乞記」
...庵にも珍風景なきにしもあらず!おたがひにからだがわるくていたはる雑草・胡瓜の蔓のもうからんでゐるゆふべ・とんぼついてきてそこらあるけば改作追加・前田も植ゑて涼しい風の吹いてくる五月三十一日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...又見得て透徹せる處なきにしもあらず...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...あるいは――こういう可能性もけっしてなきにしもあらずだが――裁判所の友人たちに対して...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...一棒の下に頓悟(とんご)せしむるの工夫なきにしもあらず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...一棒の下に頓悟(とんご)せしむるの工夫(くふう)なきにしもあらず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...愛児をして母を喰ふの梟(ふくろう)とならしむる事なきにしもあらず...
正岡子規 「病牀譫語」
...いささか面黒(おもくろ)い事なきにしもあらず...
南方熊楠 「十二支考」
...なおほかに一計がなきにしもあらずです...
吉川英治 「三国志」
...なお奇策はなきにしもあらずだ...
吉川英治 「私本太平記」
...策なきにしもあらず...
吉川英治 「私本太平記」
...先生」「なきにしもあらずだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その害をのぞく自信があるか」「なきにしもあらず...
吉川英治 「新・水滸伝」
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