...その翌日もなおのこと社へ行くのが厭(いや)になった...
相馬泰三 「六月」
...なおのこと悲しくて...
太宰治 「火の鳥」
...光ちゃんかって死んでくれるなあ?」――そんな工合で二人の間はその喧嘩(けんか)があったためになおのこと深刻になりましたけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...洋一はなおのことくるり...
壺井栄 「柿の木のある家」
...なおのことである...
壺井栄 「二十四の瞳」
...アリョーシカはなおのことだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...だからなおのこと香厳が羨(うらや)ましいのでしょう...
夏目漱石 「行人」
...縁側の寒いのがなおのこと癪(しゃく)に触った...
夏目漱石 「門」
...なおのことそうで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...君に対してなおのこと...
三好十郎 「その人を知らず」
...見のがしてくれ」「ならねえ! そう聞いちゃあ、なおのことだ...
吉川英治 「私本太平記」
...「ほかの事情ならなおのこと...
吉川英治 「醤油仏」
...東海道はなおのこと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...主君の前へ近づけるのはなおのこと不安(ふあん)なはなし...
吉川英治 「神州天馬侠」
...病人ならなおのこと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さすればなおのこと...
吉川英治 「親鸞」
...今ごろ、まだ夜も白みかけたばかりなのに、里から登ってきたとは思われぬし、なおのこと、上から降りてきたのではあるまい...
吉川英治 「親鸞」
...今し方ならなおのこと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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