...あんなおそろしいめにあわなくてすんだかもしれません...
江戸川乱歩 「大金塊」
...これはすぐになおる」南側の男は筆を執って十と九との間に返り点をつけて...
田中貢太郎 「北斗と南斗星」
...かの国の国是の変わった今日でもなおわれわれの目にはあまり濃厚な影を宿さなかったのであるが...
寺田寅彦 「北氷洋の氷の割れる音」
...なお一人二人ずつ出てきて...
豊島与志雄 「丘の上」
...なおまた、親しい談話のうちでは軽蔑(けいべつ)的な言葉で民衆のことを平気に論じても、一度議政壇上に立つと彼は別人の観があった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なお包まずに申し上げてしまいましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...なお皮の一部を調べる学者を養成するような科学教育策が...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...先生はなお元気かも知れませんよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...なお手近く言えば品物につきての独立と...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...また非常に大きなお猿のお山が築いてあっていろんな種類のお猿が沢山遊んでいます...
三浦環 「お蝶夫人」
...同じことならそれであればなおよかったでしょうにね」などとささやいていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不思議なお話を承ります」と大臣はひとしきり泣いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...たいそうなお居間の装飾などとは調和のとれぬ何でもない無邪気な少女(おとめ)で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...曹操はなお苦笑して...
吉川英治 「三国志」
...その裾を、鬼六の足に踏まれて、前へのめッた、でも、長い裳裾(すそ)はどこからか断(き)れて、彼の瀕死な影は、なお、よろ這(ば)いつつも逃げていた...
吉川英治 「私本太平記」
...「このほか、まだ」いろめく満座のおちつきを待って、両探題はなお、次のようにつけ加えた...
吉川英治 「私本太平記」
...なお一里ほど先には...
吉川英治 「新書太閤記」
...先生の芸術についてはなお論ずべき事が多い...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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