...おせいの方に向きなおって...
有島武郎 「星座」
...小さなおしげなぞも何とはなしに憧れの心持を抱いてゐた...
武田麟太郎 「一の酉」
...立派なお人がいなさらんのならまだしも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...そういうのはなおいっそう喝采された...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...なお同じ位置にふみ止まって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一年分ほど、寝溜めしようや」「そういえば、そうじゃが……」と、新之助も、不承々々、機嫌をなおした...
火野葦平 「花と龍」
...(b)粘土はなお軟らかく湿りてあり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なお、この本には、スウェーデンの歴史や風俗などで、日本のみなさんにはわかりにくいところや、おもしろくないところもありますので、そういうところは少々はぶきましたが、だいたいにおいて、できるだけわかりやすいようにくだいて全訳しておきました...
矢崎源九郎 「「ニールスのふしぎな旅 上」まえがき」
...なおこの一語の意味を明らかにし得なかったために...
柳田国男 「年中行事覚書」
...心配するなおっ母さんはすぐに帰るぞと云って...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...殊に子供を持つようになってからはなおさらそれが激しくなった...
横光利一 「作家の生活」
...「わっしは、七日七晩、焼き米かじッて、ここに住み込みで探したんですから、それで外へ出たひにゃもう半病人です」とさえ、中には言うやつがありましたから、これは、何かよほどな探し物だったにちがいありませんが、それは骨折り損になり、なおまだ、親分というものが何を求めるのか、意中の掬(く)めない面々は、せめて、ここでそれだけでも打ち明けて貰いたいと主張するのが異口同音でありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...ちと俗なお頼みで来たので...
吉川英治 「三国志」
...そもじが、霜の夜の門べに云いのこしたるを、今もなお、母はわすれ侍(はべ)らず、折にふれ思いいで居りそろ……召使が、前にいるのも知らぬように、藤吉郎は母の文へ、ぼろぼろと涙をこぼして、二度も三度も読みかえしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかもなお、彼は父の名を辱(はずかし)めていなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...体をまかせないまでも、心でほかの男を想うとすれば、その瞬間だけでも、女のみさおは穢(けが)らわしく汚(けが)れたものになっている」朱実には、そんな観念的な気やすめに安心はしていられないらしく、丹左の衣(ころも)を透(とお)すほど熱い涙をながしぬいて、なお、(死にたい、死にたい)をいいつづける...
吉川英治 「宮本武蔵」
...先生の芸術についてはなお論ずべき事が多い...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
...なお眠る時には照堂に行いて鐘を打ち...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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