...今日もなお炳乎(へいこ)として明らかに...
高神覚昇 「般若心経講義」
...「和尚――お経を読まなくっちゃいかんじゃないか」こんなことを言ってなおしきりに木魚をたたいた...
田山花袋 「田舎教師」
...すぐ癒(なお)る...
徳田秋声 「爛」
...城主より征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)に上りたるはなお今日において兵卒より下士・上士・佐官・将官に上るなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...なお村の中を見てまわりましたが...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...私はあんなお爺さんは大嫌いよ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...なおいっそう品位と威厳を添えるため...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...今日のような国防に金の要る時節になってなおさら実現せずに居るけれども...
牧野富太郎 「植物記」
...少し心の暇が少なくなったようであるがなお二条の院の夫人に尽くすことは怠らなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう夜どすか早いえなお空が紫でお星さんがきらきらとたんとの人出やな...
村山槐多 「京都人の夜景色」
...」あづさ弓ひけどひかねど昔よりこころは君によりにしものをそしてなお...
室生犀星 「津の国人」
...君子はなおもすすりあげながら...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...(仕損じては――)となお...
吉川英治 「三国志」
...なおこれに思い止るは無念至極...
吉川英治 「三国志」
...そして油ぎった水面になお限りなく漂っている魏兵の死骸だけであった...
吉川英治 「三国志」
...こわい物見たさの人だかりは、さっきから、そこの軒ばの日除(ひよ)け棚をへだてて蠅のむらがりみたいに騒いでいたが、そのうちに、「わっ、出て来た」「抜くぞ」「あぶないっ」と、遠くへ逃げ退き、そのくせ、六月の陽の直射もわすれ、なお、事の成りゆきに、弥次馬心理をわかしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...そして舳艫(じくろ)はそのままなお梁山泊へと進んでいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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