...折折襲つて來る秋の氣候を防ぐだけの着物さへ持たない人と頓狂なほど派手ななりをした人とが不調和と亂雜とで玩具箱を引繰覆しては居ましたが...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...この地方にしては破天荒といっていいほど派手に...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄がもしあれほど派手好(はでず)きな女と結婚しなかったならばという気が...
夏目漱石 「明暗」
...見かけは唐物問屋ほど派手ではないが...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...よほど派手な方とみえますな...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...主水の今日の身仕舞に軽薄なほど派手な気味合(きみあい)のあることに気がついた...
久生十蘭 「鈴木主水」
...うっとりするほど派手な着物を着たこの家の若後家が...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ど派手な服を着た大男が階段に立っており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ど派手な馬車の中をのぞいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...その頃の私に芸者の子のやうだと思はせたほど派手だつた...
牧野信一 「海棠の家」
...おりおりは音楽の会などを世間の評判になるほど派手(はで)にあそばして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「青柳」の歌われたころはもう塒(ねぐら)に帰っていた鶯(うぐいす)も驚くほど派手(はで)なものになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ゆらい遠国者の上洛ほど派手をかざって来るものといわれているのに...
吉川英治 「私本太平記」
...六波羅勢がよほど派手な敗け方をしたことは疑いない...
吉川英治 「私本太平記」
...供養(くよう)など派手(はで)派手しくせず...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あれほど派手な喧嘩をすりゃあ思い残しはないだろう」「意趣は何ものこしません...
吉川英治 「新・水滸伝」
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