...それを老人のまどろんでゐる室の中へ運んで来た...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...そこに凭(もた)れてほんの暫くまどろんだ...
武田麟太郎 「一の酉」
...その小屋の中で少しまどろんでは...
太宰治 「新釈諸国噺」
...湖の水は微陽(うすび)の射(さ)した空の下(もと)に青どろんで見えた...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...天井には群青(ぐんじょう)や朱の色の重(おも)どろんだ絵具で天女(てんじょ)と鳳凰(ほうおう)を画(か)いてあったが...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...海は下の方にまどろんでいて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...心臓がなんだかどろんと痺れたようになるかと思うと...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...日向にまどろんでる猫は...
豊島与志雄 「春の幻」
...どろんとしたわが眸(ひとみ)を翠(みどり)の裡(うち)に吸寄せている...
夏目漱石 「坑夫」
...どろんとした眼(め)を上げて...
夏目漱石 「それから」
...どろんとした湿気が溢れて...
原民喜 「壊滅の序曲」
...見わたすかぎり地上の風景はまどろんでゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そして、日没の太陽は、朱を塗りつけるように、どろんと輝いた...
本庄陸男 「石狩川」
...するとその日に今度は彼がどろんをきめたのだ...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...窓の外には真昼の陽がカンカンと当つてゐるのも知らずにどろどろとまどろんでゐた...
牧野信一 「毒気」
...知らぬまについとろとろとまどろんだらしい...
山本周五郎 「新潮記」
...どろんと濁った眸子(ひとみ)...
山本周五郎 「日本婦道記」
...どろんをきめ込もうとしても...
吉川英治 「新・水滸伝」
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