...「どれ、部屋へ帰って、今のうちに、辞世(じせい)でも考えて置こうかい」「俺は、いまのうちに、たっぷり睡って置こうと思うよ」そこへ、紙洗大尉が、飛ぶようにして、帰って来た...
海野十三 「空襲葬送曲」
...そのイデオロギー性に対してどれ程判然とした興味を持っているかを見るがいい*(但し物理学者自身は之をイデオロギー性とは名づけない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...どれも心理的なイデオロギー論に外ならないのである...
戸坂潤 「読書法」
...どれもこれも一学には意外千万であった...
中里介山 「大菩薩峠」
...どれにも棍棒としてある...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...どれもりっぱなものだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...身どもらこの日をどれほどお待ち申したことでございましょう...
本庄陸男 「石狩川」
...この比率がどれだけ継続したかは述べてないから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...どれ、まず表から、ぐるりと拝見に及ぶかな...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あすこにあるのなに?」「うるさいなあ、どれだい、おや!」「昨日はあんなものなかったよ」「おい、大変(たいへん)だ...
宮沢賢治 「ありときのこ」
...(二)題がどれも原形で文学にまでなっていない題であることなどです...
宮本百合子 「気になったこと」
...どれ汲みようを教えて上げよう...
森鴎外 「山椒大夫」
...後はどれもこれも同じ値打しか持っていませんよ...
森本薫 「華々しき一族」
...わたしの教育からえた利益をどれほどに尊重しているかを誓言し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かつて意識的な作為の品にどれだけ美しく確かな高台があったでしょうか...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...そこで、呼びとめた方の連中はといえば、これは尺取(しゃくとり)の十太郎、千束(せんぞく)の稲吉、四ツ目屋の新助の三人づれで、どれもこれも、まだ草鞋(わらじ)を解いていない様子をみると、例の暗殺の目あてをもって、この甲府へ入り込んで来る途中、期せずして落合ったものと思われます...
吉川英治 「江戸三国志」
...航路どれほどな日数を要するか」「長崎から媽港(マカオ)あたりまでですと...
吉川英治 「新書太閤記」
...どれほど泣きを見たことやら」「そちの息子は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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