...ある場合(ばあい)にどなることはどなっても...
伊藤左千夫 「箸」
...いまいましさにどなる声が聞こえた...
海野十三 「海底大陸」
...母親は子供をどなるために生存してゐるやうだ...
種田山頭火 「行乞記」
...されば先方(さき)よりも遠慮して欲しとは明白に言はぬほどなるを...
樋口一葉 「花ごもり」
...怒られた柳が表へ行ってどなる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...遠くで働いてゐる患者達に報せるためにメガホンでどなるのである...
北條民雄 「癩院記録」
...ただ一句として面白き句は水うちそゝぐ進物の鯛裂けやすき糸の乱れの古袴妻を奪ひ行く夜半の暗きにちら/\と雪降る竹の伏見道なく/\も棺を出だす暮の月などなるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...どなる)在郷軍人会や銃後奉公会からいろいろとウルサイことをいわれるから...
三好十郎 「その人を知らず」
...尼になどなる気になぜおなりになったのですか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...くやしかったらおんだらの機械船を返してみろ」「なんでも持ってけ」と彼はまたどなる...
山本周五郎 「青べか物語」
...どなる代りに丁寧な言葉を使い...
山本周五郎 「青べか物語」
...「このへちま野郎ども」男の人足なら赤鬼はそうどなる...
山本周五郎 「さぶ」
...意味のよくわからない早口でどなる声が聞えたりした...
山本周五郎 「さぶ」
...「役所の者はおらんのか」張飛がどなると...
吉川英治 「三国志」
...縄だ!」心の底でガリガリどなる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...口癖にどなる捕手に縄尻(なわじり)を突かれて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...大声でどなる者があった...
吉川英治 「源頼朝」
...彼方(かなた)の部屋の帳の陰で、「行きません」と、泣きじゃくりながら強く逆(さか)らって、潮音が云うと、「行って来いっ」と、またどなる...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??