...都々逸(どどいつ)は抒情詩的大衆文芸だ...
芥川龍之介 「亦一説?」
...どどいつが大好きだという元気のいい男だ...
伊藤左千夫 「廃める」
...『金毘羅利生記(こんぴらりしょうき)』を出版してマンマと失敗した面胞(にきび)だらけの息子(むすこ)が少しばかり貸本屋(かしほんや)学問をして都々逸(どどいつ)や川柳(せんりゅう)の咄ぐらいは出来た...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...同じ文句のどどいつを...
梅崎春生 「狂い凧」
...需(もと)めに応じては端唄都々逸(はうたどどいつ)のひとふしもやらうと云ふので...
武田麟太郎 「一の酉」
...次郎兵衛は彼の自作の都々逸(どどいつ)とも念仏ともつかぬ歌を...
太宰治 「ロマネスク」
...『逢わぬは逢うにいやまさる』といった都々逸(どどいつ)の文句のように錯綜(さくそう)して...
田中英光 「オリンポスの果実」
...最も恐るべくへたな恋の都々一(どどいつ)なども遠慮なく引用してあった...
夏目漱石 「手紙」
...――俺は俳諧も都々逸(どどいつ)も知らないが」「大した名句も出ませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...都々逸(どどいつ)の一つ位は歌って上げてもいいヮ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...十七文字の都々逸(どどいつ)ですよ」「俳諧だらう」「そのケエに夢中で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...七月十六日の夜(よ)は何処の店にも客人(きやくじん)入込(いりこ)みて都々一(どどいつ)端歌(はうた)の景気よく...
樋口一葉 「にごりえ」
...都々逸(どどいつ)の素(す)じぶくり...
二葉亭四迷 「浮雲」
...三代目都々逸坊扇歌(どどいつぼうせんか)となった...
正岡容 「初看板」
...その歌を南方先生が字余り都々逸(どどいつ)に訳すると「わが眼ほど耳がきくなら逃げ支度して人に捉(と)られはせぬものを」だ...
南方熊楠 「十二支考」
...可哀そうだは可愛いってことよと都々逸(どどいつ)風に云い直している...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...都々逸(どどいつ)を唄っている...
吉川英治 「松のや露八」
...『あなたは「都々逸(どどいつ)」が採譜(さいふ)の出来ないことを知っていられますか...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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