...しかし彼のこの体系の中には若干の健全な考えが含まれていて...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...学資に不自由なく身体の健全な学生程...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...有名な彼の言葉に――“健全なる社会経済を維持するためには何人といえども...
海野十三 「心臓盗難」
...これが人間の健全な情態であり...
種田山頭火 「其中日記」
...クレチン病の白痴が心身ともに健全な人間に戦を挑んできたら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...単なる精神病学にとっては全く健全な患者に過ぎないだろうから...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...却って彼の哲学の健全な真実さを示しているのだという点を注意しなければいけない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...既成政黨の腐敗に厭き果てたる健全なる同志者は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...活動的な健全な人々の大社会の周辺にある...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...此の健全な力強い輝かしさこそ...
豊島与志雄 「生活について」
...ただアンジョーラの清い健全な確固な正直な一徹な誠実な性質に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今日非常に健全な復興振りを示したのは...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...「痴人の復讐」の誤って健全な眼をくりぬくところなどと同じ味わいであるが...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...健全な常識的な明るさは彼には求むべくもなかった...
平林初之輔 「ヂユパンの癖とヴァンスの癖」
...「イギリスの歴史は詩的描写にとつてすばらしいものである、なぜならそれは或る立派なもの、健全なもの、それだから繰返されるところの普遍的なものであるから...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...学生らしい健全な集団性もなく...
宮本百合子 「女の学校」
...健全な判断に訴えて見ればきわめて稀なのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それを脱した健全なものが少なくなるのである...
柳宗悦 「工藝の道」
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