...葉子はそれを取り上げて孔(あな)のあくほどじっと見やりながらテーブルの前に立っていた...
有島武郎 「或る女」
...女はつらさうに見えるほどじツと見つめたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...魚のどじょうのことではない...
海野十三 「怪塔王」
...小溝に泥鰌(どじょう)が沈んで水が濁った...
寺田寅彦 「鴫つき」
...まるで空になったろうと思われるほどじゃないか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...賊は幾人ほどじゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...とってきたふなや、どじょうを、じいさんにたべさせる...
新美南吉 「屁」
...肢体(したい)に殆どじかに感じていた土の凹凸(おうとつ)や...
堀辰雄 「幼年時代」
... わが事と泥鰌(どじょう)の逃げし根芹(ねぜり)かな 丈草芹は春のはじめなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...しっかりやれ! どじを踏むと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...おとなしいけれど陰気って言うほどじゃないわ...
森本薫 「華々しき一族」
...どじょうといえば本黒の丸煮...
矢田津世子 「茶粥の記」
...値段だってこちらさまで高いと仰しゃるほどじゃあございませんでしょう」老人はなおぶつぶつ云っていたが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...いまどこにいるの」「平右衛門町の中通りにいるわ」「変ったわねあんた」もういちどじろじろ見まわしておもんは激しく咳(せ)いた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...さながら埃及(エジプト)のピラミッドを見るような土城(どじょう)が竣工しつつある...
吉川英治 「三国志」
...おいどんと呼ばわるどじょう髭(ひげ)もあるし...
吉川英治 「松のや露八」
...どじょう髯(ひげ)の機嫌もとらずばなるまいて」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...酒に酔った泥鰌(どじょう)のように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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