...どしんどしんと狭い階子段(はしごだん)を踏みしめながら降りて行くその男の太い首から広い肩のあたりをじっと見やりながらそのあとに続いた...
有島武郎 「或る女」
...どしんどしん足音さしつつ...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...それをぼくの画室の板壁にどしんどしんとぶっつけて...
梅崎春生 「凡人凡語」
...あまりにどしんどしんと響き過ぎるのだ...
海野十三 「火星兵団」
...マリ子は身体をどしんどしんと扉にぶっつけて...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...どしんどしん震動が夜の空気をふるわして枕にひびく...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...どしんどしんと物凄(ものすご)い大乱闘でも行われているような音が聞えて...
太宰治 「惜別」
...それをどしんどしんと踏みしめて...
豊島与志雄 「叔父」
...そこの壁に頭をどしんどしんぶっつけました...
豊島与志雄 「三つの嘘」
...すでにときどきどしんどしんと大きな音をたてていた彼のぶらぶら歩きに明らかに邪魔された学生が...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...象のようにと僕は言いたい位だが――どしんどしんと歩いても――それでもたいていは...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
... ふくろを なかば 引きずるように かかえていて 時には 草に どしんどしんと 当たることも...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...などという無道さにはがまんがならぬ」去定はどしんどしんと...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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