...何(なに)やらどさくさした...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...朝毎の町のどさくさはあっても...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...此の騒々しきどさくさ紛れを利用して...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...六十余州を一度に洗つた浮世の波のどさくさに...
石川啄木 「刑余の叔父」
...解散のどさくさで誰が何を持ち出した...
梅崎春生 「蜆」
...これが下職の名もない奴だとどさくさと逃げ後れたり...
竹久夢二 「砂がき」
...けさのどさくさ騒ぎの中で...
太宰治 「正義と微笑」
...中にはこのどさくさにまぎれて自身の出世を計画している者もあり...
太宰治 「惜別」
...どさくさまぎれに...
太宰治 「ろまん燈籠」
...そこで一同はどさくさせぬように...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...この混雑紛(どさくさまぎれ)に自分もいつの間(ま)にか獰猛(どうもう)の仲間入りをして...
夏目漱石 「坑夫」
...どさくさまぎれで地に落ちて砂にまみれた食いかけの百匁(ひゃくめ)がきを...
新美南吉 「川」
...このどさくさに、何とか力頼みなものが自分の周囲にだけ転がつてゐるやうに、無雑作(むざうさ)に考へたがる……...
林芙美子 「浮雲」
...空襲直後のどさくさに...
久生十蘭 「虹の橋」
...どさくさ紛れに他に世間の注意を外らして一時誤魔化そうとしたのです...
牧逸馬 「運命のSOS」
...引揚げのどさくさで...
宮地嘉六 「老残」
...どさくさまぎれに...
吉川英治 「三国志」
...今夜あたり、大石などは、寝床の中で考えとるじゃろう』『岡島の配下が、どさくさ紛れに、お金蔵の金子を着服して、逃亡したという話じゃありませんか』『うむ、だいぶ帳尻(ちょうじり)があわなかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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