...わたしゃビクトリヤのどさくさでころり忘れとったんだ...
有島武郎 「或る女」
...六十余州を一度に洗つた浮世の波のどさくさに...
石川啄木 「刑余の叔父」
...このどさくさに紛れて...
海野十三 「深夜の市長」
...司会者等のはいって来たどさくさまぎれにまた取り返して置いたのだった...
大杉栄 「日本脱出記」
...何かとどさくさして出られなかつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...国境へ立退きのどさくさにも...
薄田泣菫 「茶話」
...米騒動のどさくさ紛れに...
薄田泣菫 「茶話」
...私はどさくさする物音と人の声とで目を覚した...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...このたび鎌倉の風雲急なる由を聞いてどさくさまぎれに帰参なされて...
太宰治 「右大臣実朝」
...どさくさして、まあまあなどと言い合っているうちに、私は末席になっていたのである...
太宰治 「善蔵を思う」
...まあ失礼な例ですが仮りにこんどのどさくさをですな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...空襲直後のどさくさに...
久生十蘭 「虹の橋」
...そのどさくさ紛れに皇帝を誘拐して行ったという評判も耳にしたので...
久生十蘭 「魔都」
...どさくさしている狭い場所であったうえに...
火野葦平 「花と龍」
...しかも偶然のどさくさより生ずる珍しからぬ出来事なり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どさくさに紛れて外(ほか)の人間の手に渡って反古(ほご)にされるような事があったら大変と気が付きますと...
夢野久作 「暗黒公使」
...どさくさまぎれに...
吉川英治 「三国志」
...どさくさまぎれに...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索