...妙子さんが倒れた時のどさくさまぎれに...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...何かとどさくさして出られなかつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...ついどさくさいたしまして……」「私こそいつもおはがきを貰つても...
鈴木三重吉 「桑の実」
...国境へ立退きのどさくさにも...
薄田泣菫 「茶話」
...このたび鎌倉の風雲急なる由を聞いてどさくさまぎれに帰参なされて...
太宰治 「右大臣実朝」
...中にはこのどさくさにまぎれて自身の出世を計画している者もあり...
太宰治 「惜別」
...どさくさして、まあまあなどと言い合っているうちに、私は末席になっていたのである...
太宰治 「善蔵を思う」
...まあ失礼な例ですが仮りにこんどのどさくさをですな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...そこで一同はどさくさせぬように...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...空襲直後のどさくさに...
久生十蘭 「虹の橋」
...どさくさで忘れていた夫の彫青のことを思い起した...
火野葦平 「花と龍」
...……「どさくさ紛れだ...
牧野信一 「白明」
...維新(ゐしん)のどさくさ紛(まぎ)れに...
三島霜川 「平民の娘」
...丁度(ちやうど)此頃(このごろ)巴里(パリイ)の美術商が二三人組合つて革命騒動のどさくさ紛れに北京(ペキン)へ行つて支那の古い美術品を廉(やす)く買ひたい...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...薄暮のどさくさまぎれにひとりの土民が曹操のいる本陣へ走りこんできた...
吉川英治 「三国志」
...このどさくさ紛(まぎ)れに...
吉川英治 「私本太平記」
...さっきのどさくさまぎれに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...光秀のクーデターのどさくさの際である...
和辻哲郎 「鎖国」
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