...どこもかしこも鳥籠だらけだなあ...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...眠る時にはつけ放しにしておいた灯(ひ)がどこもここも消えているらしかった...
有島武郎 「或る女」
...この川沿(かわぞい)は、どこもかしこも、蘆が生えてあるなれど、私(わし)が小家(こいえ)のまわりには、また多(いこ)う茂ってござる...
泉鏡花 「悪獣篇」
...どこも間違っていないと思うわ...
太宰治 「斜陽」
...どこも悪くない筈だけど...
太宰治 「正義と微笑」
...どこもかしこも透き通るやうで...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...べつにどこも痛まないくせに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...実はその両三日前(りょうさんにちまえ)に逢った時は平常の通りどこも悪いようには見受けませんでしたから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...どこも皆滿員(コンプレ)だつた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...どこもここも削(そ)いだような鋭い顔で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...朝までお宅にお邪魔していたのではなかったのですか?……どこもここもグッショリとぬれているので...
久生十蘭 「あなたも私も」
...どこもかもひどい泥濘だが...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...「……どこもかも焼けているわ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...つまりはどこも同じように寒いということを発見しただけであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...どこもかしこも戦争だ...
横光利一 「旅愁」
...それにせよ今はどこも四面楚歌(しめんそか)である...
吉川英治 「私本太平記」
...どこも痛くはないが先生がいない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...祖父の死期が迫った時――祖父にはどこも具合の悪い所がなかったようなのに――それが現れました...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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