...どこそこに初雪が降ったということは...
石川欣一 「可愛い山」
...人からどこそこにこういうよい絵があると聞きますと...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...戦時中どこそこにお住いの何某さんを探しています...
梅崎春生 「狂い凧」
...こんどこそこの山に屍(しかばね)をさらすつもりで...
海野十三 「火星兵団」
...どこそこ通(つう)と名のつく道楽者が一人や二人はいますわね...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...何日どこそこの店に行けば百貨店と同じ品で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...これからどこそこのお医者さんへおかかりなさい...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...どこそこの家が競売に出ているという話を聞くと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...どこそこの寺には大變寶物があるらしいからそれを賭けてやるといふのでありまして...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...どこそこへ出かけようというのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこそこまで来ていただきたいと書いたなかなか安くないものであった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...どこそこの藩士でも脱藩者でもない...
服部之総 「新撰組」
...どこそこへ使いにいってこい...
正岡容 「小説 圓朝」
...子を知るは親にしかずなどというのは嘘(うそ)ですよ」などこそこそと言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どこそこの廃墟にあるネロの顔はどこそこのメダルに刻まれたそれよりもどれだけ長いとか広いとかを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どこそこの誰かがどこそこへいったとか...
山本周五郎 「青べか物語」
...呉青秀の子孫としての心理遺伝的夢遊をフラフラと初めるか初めないか……又は自分はどこそこの何の某(それがし)という者で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...どこそこは米が有るのに...
横光利一 「夜の靴」
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