...然しどう見ても矢張り質屋の番頭らしい着物や体の様子が...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...年齢はどう見ても六十才以上の老人であった...
江戸川乱歩 「悪霊」
...「どう見ても高等淫売(いんばい)としか見えない」「芸者ともどこか違うしねえ」「そりゃ芸者と違うさ...
近松秋江 「うつり香」
...どう見ても金持ちらしい五十格好のあぶらぎった顔をした一人の顧客が...
寺田寅彦 「試験管」
...またどう見ても、この件には何か隠れた犯罪があると思うのです...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...どう見ても、生きた人形が自分で踊(おど)ってるのでして、コスモはただそれについてまわってるだけでした...
豊島与志雄 「活人形」
...どう見ても君は年齢(とし)より若いぜ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その様子がどう見ても何か訳がありさうに思はれたので...
永井荷風 「畦道」
...どう見ても、紙屑買い以外の何者であるとも思われません...
中里介山 「大菩薩峠」
...――どう見ても兄の記念であった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...誰がどう見ても変らない立場におって...
夏目漱石 「創作家の態度」
...でつぷり肥つた恰幅などどう見ても物馴れた商人です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どう見てもトニー・なにがしの弟子といったかっこうだ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...頬の艶なんかバカバカしいくらいどう見てもせいぜい三十一...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...もはやどう見ても...
本庄陸男 「石狩川」
...それを啄(ついば)みに来る雀にはどう見ても二つの種類がある...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...どう見ても大富豪の一人娘か何かで...
夢野久作 「鉄鎚」
...びろうどの黒い丸襟(まるえり)の服を着、羊脂(ようし)の珠(たま)のかがやく帯には細身な短剣を佩(は)いているのみでなく、金鶏(きんけい)の羽ネで飾られた貴人の冠(かんむり)といい珍珠(ちんしゅ)の履(くつ)、どう見ても、王侯の香(にお)いがする...
吉川英治 「新・水滸伝」
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頭の先から足の先まで 虫の知らせ イロハのイ
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