...銀の桔梗(ききやう)と金(きん)の薄(すすき)とが入り乱れた上に美しい手蹟(しゆせき)で歌を書いた...
芥川龍之介 「京都日記」
...墨を飛ばした黒煙と金粉を煽つた火の粉とが...
芥川龍之介 「地獄変」
...俺が聞くと金原は逆に...
高見順 「いやな感じ」
...この恰好で紺の腹がけを掛けさせたらとんと金太郎そのままだと思うと...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...エキモスと金色の鹿とは...
豊島与志雄 「銀の笛と金の毛皮」
...すぐさま自転車預り所(どころ)と金物屋との間の路地口に向けられるのである...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...持って生れた倫理上の不潔癖と金銭上の不潔癖の償いにでもなるように...
夏目漱石 「道草」
...道具箱から鑿(のみ)と金槌(かなづち)を持ち出して...
夏目漱石 「夢十夜」
...曲者と金助と二人で先づ磯五郎を殺し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...木綿と金物との問屋ばかりが...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...例の招牌(かんばん)から釣込む植木屋は家々の招きの旗幟(はた)を翩翻(へんぽん)と金風(あきかぜ)に飄(ひるがえ)し...
二葉亭四迷 「浮雲」
...酒を止めて見ると金なども要らず...
牧野信一 「断酒片」
...それでも円本でこれもドサクサと金が入ったが...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...ドン国立煙草工場と金字で書いてある...
宮本百合子 「明るい工場」
...ご自分と金吾さんだと思っているんじゃないかという気がしたんですの...
三好十郎 「樹氷」
...万太郎と金吾の為に...
吉川英治 「江戸三国志」
...してみると金持の御寮人(ごりょうにん)様かな...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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