...岡もちょっと形を改めて葉子のほうをぬすみ見るようにした...
有島武郎 「或る女」
...落着いた軟かい色と形を地上に蔽い飾る...
石川三四郎 「百姓日記」
...ずっと形が大きい...
海野十三 「火星兵団」
...何と形容すればよいのであろう...
江戸川乱歩 「火星の運河」
...内容と形式との上に示すもの...
高木敏雄 「比較神話学」
...この大きい波を何と形容したらいいのでせう...
太宰治 「津軽」
...その集団が特殊の性格と形態と規模とを具え...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...ロッツェがリーマンの有限なる空間を批難してそれは空間とその内と形像とを混同したものであると云うのであるが(Metaphysik)空間を空間内の形象と表象することはリーマン空間をそのまま表象したものではなくして表象のこの約束によって表象したまでである...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...と形容した西人(せいじん)の句はとうていあてはまるまい...
夏目漱石 「草枕」
...濁ったと形容するよりほかに形容のしかたのない色であった...
夏目漱石 「三四郎」
...さてかように纏った気分が(客観的に云うと形相)だんだん頭のなかへ溜(たま)って参ると仮定します...
夏目漱石 「創作家の態度」
...何事にも理窟が先に立つんだから」「理窟と形式とは違うさ」「貴夫のは同なじですよ」「じゃいって聞かせるがね...
夏目漱石 「道草」
...大福餅ほどの大きさと形を持つた雁首に火吹竹ほどの柄をつけた阿片吸飮具を左手にとつた女は右手の耳かき樣なもので枕元の小鑵からちやうどにかわを少しゆるめたやうな褐色の半液體をすくひ上げて...
南部修太郎 「阿片の味」
...知っている? エリク・サティ……音楽の伝統と形式をコナゴナにした...
久生十蘭 「あなたも私も」
...形状と形状を有する物体との区別...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...わがカキツバタのように茎がツンと一本立ちに突き立っていては決して藤のようなと形容することはできない...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...次から次と形を変えて...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...形而下学と形而上学とがさながら現われて来て...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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