...颯と寄る浪がしら...
泉鏡花 「浮舟」
...「さあ、口説いて頂戴、」と寄ると、英吉は一足引く...
泉鏡花 「婦系図」
...じりじりと寄ると...
泉鏡花 「婦系図」
...私が右にヨタヨタと寄ると...
海野十三 「西湖の屍人」
...僕はちょっと寄るところがあるから...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...もっともあたしと兄さんと寄るときっと喧嘩(けんか)になるんですけれどもね...
夏目漱石 「明暗」
...――その時はまた其時の考えようがある」稲富喜三郎はズイと寄ると...
野村胡堂 「江戸の火術」
...お慈悲を願ってやるぞ」平次はズイと寄ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「親分」ガラツ八が猛然として飛びつくのを、「八、手を引けつ」平次は助太刀を止めて、ツ、ツ、ツと寄ると、曲者の得物を叩き落して、ヒラリと飛び退きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死骸の傍に近々と寄ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎の側にピタリと寄ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...新田洋服屋へオーヴァのいゝ地があると言ふので藤山と寄る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...帰りにはきっと寄るよ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...彼(かの)男のつと寄るよと見えしままにさすがの大関も難なく土俵の真中へ叩(たた)きつけられぬ...
正岡子規 「俳諧大要」
...こちらはちょっと寄るだけの所なのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今夜みえなければ明日はきっと寄るでしょう...
山本周五郎 「さぶ」
...「ではもっと寄るがいい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...敵は近々と寄るまで...
吉川英治 「上杉謙信」
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