...とろけるような甘ったるい声で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼は身も心もとろけるような薫煙をたなびかせて人の眼を惑わし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それから舌のとろけるような...
北條民雄 「すみれ」
...身も心もとろけるような喜びがありそうに思われるのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...とろけるようなヒスイの耳環を下げていた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...とろけるような名石で方円四寸ばかり...
吉川英治 「三国志」
...とろけるような眼にとらわれた女の眼もとは茶わんの中の茶の揺れみたいに何とも危なッかしい春情気(いろけ)だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...少女とは思えぬ鉄火口調の中(うち)にとろけるような韻律を持った...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...「とろけるような美しさ」を持った横顔が...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...身のとろけるような艶な境地にすべての肉の欲を充たす人がうらやまれている時...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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