...われわれはとりとめもない話にふけった...
石川欣一 「山を思う」
...何だかとりとめもないやうなことを随分書きましたがまだ/\書きたいことはあとから/\湧き出て来るやうです...
伊藤野枝 「私信」
...とりとめもない事をぼんやり考へつゞけた...
種田山頭火 「其中日記」
...とりとめもないことをしばらく話し合つたが...
種田山頭火 「松山日記」
...それにつれて聞いてゐる者に次々ととりとめもない考へを追ひかけさせ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...とりとめもない妄想に耽っては...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...ある漠然としたとりとめもない圧迫が身に迫ってくるように感じた...
豊島与志雄 「過渡人」
...とりとめもないことを語り合い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私達はとりとめもない話をしながら...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...無論それはとりとめもない考への主流でなく...
長谷川時雨 「あるとき」
...富岡はうつらうつらと、とりとめもない、幼い事を考へてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...球江はとりとめもない歌を小聲でうたつてゐる...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...私はとりとめもないことを旋風器のように考え飛ばしていた...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...とりとめもない事を...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...このやうなとりとめもない言葉を持つて形容するより他...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...とりとめもない乱暴な言葉を喚き会ひながら四人横隊になつて腕を執つたり肩を組んだりして石段を上つた...
牧野信一 「南風譜」
...親情を増して来るものらしい……そんなとりとめもないことを想つたりした...
牧野信一 「昔の歌留多」
...またはとりとめもない話をかわしながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
便利!手書き漢字入力検索