...私にはとりきめる力がありませんよ」先生は...
海野十三 「火星兵団」
...とりきめが出来ないのかね」丸木は...
海野十三 「火星兵団」
...加之(おまけ)に独断(ひとりきめ)の好きな不折氏も...
薄田泣菫 「茶話」
...まさかここの場長がとりきめたものではなかろう...
太宰治 「パンドラの匣」
...ひとり呑込みで同行をとりきめ...
中里介山 「大菩薩峠」
...雪中飛行の研究所を農業物理の研究所として更生させるというちょっと聞くと妙な話をとりきめて...
中谷宇吉郎 「硝子を破る者」
...これは実世間に存在する円(まる)いものを説明すると云わんよりむしろ理想的に頭の中にある円というものをかく約束上とりきめたまでであるから古往今来変りっこないのでどこまでもこの定義一点張りで押して行かれるのです...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...なお二箇月の暇を貪(むさぼ)ることにとりきめて貰ったのが原(もと)で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...せめて日限でも一つ御取極(おとりきめ)を願いたいと思いますが」「御尤(ごもっと)もです...
夏目漱石 「道草」
...……親類会議をひらいておまえさんに死んでもらうことにとりきめたんだ――なアみなの衆」庄兵衛は冷たい顔をねじむけて...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...すっかりとりきめてかえります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...とりきめるあの仕方を好ましく思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...古来十三歳になる女の子をひとりきめて...
柳田国男 「母の手毬歌」
...白石(片倉小十郎)に十万石を分与するということだ」――それはまだ確たるとりきめではございませんでしょう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...もうズット前から決定(とりきめ)ていましたので...
夢野久作 「復讐」
...とりきめたことだが――前田への使いは...
吉川英治 「新書太閤記」
...とりきめたことじゃあるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこで時間をとりきめて...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
便利!手書き漢字入力検索