...その無造作にとりきめられたその方便の為めに...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...加之(おまけ)に独断(ひとりきめ)の好きな不折氏も...
薄田泣菫 「茶話」
...アメリカとのあいだに和親条約(わしんじょうやく)(おたがいになかよくしようというとりきめ)をむすびました...
高山毅 「福沢諭吉」
...まえにとりきめたやくそくにしたがって...
高山毅 「福沢諭吉」
...とにかくいま都で名高い髭そうろうの大尽だから間違い無しと軽率にひとり合点(がてん)して有頂天のうちにこの縁談をとりきめ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...大いそぎ私たちでとりきめました...
壺井栄 「二十四の瞳」
...ひとり呑込みで同行をとりきめ...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは実世間に存在する円(まる)いものを説明すると云わんよりむしろ理想的に頭の中にある円というものをかく約束上とりきめたまでであるから古往今来変りっこないのでどこまでもこの定義一点張りで押して行かれるのです...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...なお二箇月の暇を貪(むさぼ)ることにとりきめて貰ったのが原(もと)で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...せめて日限でも一つ御取極(おとりきめ)を願いたいと思いますが」「御尤(ごもっと)もです...
夏目漱石 「道草」
...早く行って早く帰って来ていただく方がいいわ」「おれもそのつもりだ」冷たい雨によって乱されなかった夫婦間の取極(とりきめ)は...
夏目漱石 「明暗」
...……親類会議をひらいておまえさんに死んでもらうことにとりきめたんだ――なアみなの衆」庄兵衛は冷たい顔をねじむけて...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...すっかりとりきめてかえります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...とりきめるあの仕方を好ましく思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もうズット前から決定(とりきめ)ていましたので...
夢野久作 「復讐」
...ひとりきめてしまった...
吉川英治 「大岡越前」
...とりきめたことだが――前田への使いは...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこで時間をとりきめて...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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